PSM分析とは

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出典:http://exchange-images.com/

PSM分析とは、Price Sensitivity Measurement(価格感度測定)の略で、商品やサービスの適正価格を見つける際の分析手法のことです。

 

アンケートなどから得られる結果をもとに「購買可能曲線」「最低価格曲線」「打倒価格曲線」「最高価格曲線」の4つの曲線を導き出し、適正価格を求めていきます。

 

この記事では、適正価格を求めるためのPSM分析の活用法をご紹介します。

適正価格って?

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新しい商品・サービスを売る時に大切なことは価格設定です。高すぎると売ることが難しくなり、安すぎると利益が出ません。

 

そして消費者目線での価格も大切で、ここまでの値段なら買うけどそれ以上は買わない、という心理を含めて価格を付けなければ市場に受け入れてもらえません。

 

適正価格とは、それらを踏まえた価格のことです。その価格を求める方法がPSM分析であり、以下4つの質問で求めることができます。

 

Q1 『その商品Aはいくらぐらいから「高い」と思いますか?』

Q2 『その商品Aはいくらぐらいから「安い」と思いますか?』

Q3 『その商品Aはいくらぐらいから「高すぎて買えない」と思いますか?』

Q4 『その商品Aはいくらぐらいから「安すぎて品質を疑う」と思いますか?』

 

そしてその結果、4つの曲線の交点で価格を決めることができます。

 

例えば、おしゃれなボールペンを販売する際に100人を対象に上記のようなアンケートをして、以下のような調査結果が出たとします。

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グラフはこのようになります。

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上記の4つの曲線の交点がそれぞれ意味を持つ価格なのです。

 

2-1「最高価格」

Q2とQ3の曲線の交点が「最高価格」です。

上限価格ともいい、これ以上の値上げは市場に受け入れられない可能性があります。

2-2「理想価格」

Q3とQ4の曲線の交点が「理想価格」です。

最適価格ともいい、一番商品を買う人が多い可能性のある価格です。

2-3「妥当価格」

Q1とQ2の曲線の交点が「妥当価格」です。

妥協価格ともいい、このくらいならしょうがないかと買って仕舞う価格を指します。

「理想価格」よりも高めになる傾向があります。

2-4「最低品質保障価格」

Q1とQ4の曲線の交点が「最低品質保障価格」です。

下限価格ともいい、これ以上の値下げは逆に商品の信頼を失いかねません。

この4つの曲線を前述した4つの質問で求め、適正価格を割り出していきます。

RAP

RAPとはRange of Acceptable Priceの略で、許容可能な価格の範囲と訳されます。

「最高価格」と「最低品質保障価格」の間の価格の範囲のことをRAPといいます。

市場に受け入れられる可能性のある価格の範囲ですね。

 

PSM分析をしてサービス価格を決定しよう

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いかがでしょうか。

 

PSM分析は適切な価格を知ることができる手法として便利です。

消費者がどこまでの価格を安いあるいは高いと調査することは、ブランド決定や差別化などの戦略にも応用することができるでしょう。

商品開発をする際、PSM分析を活用して適正価格を想定してみてください。

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