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子供のスマホ使用時間に問題視
スマホの普及率がアップし、日本人の4人に1人がスマホを持つ時代。
そんな時代になった今、「歩きスマホ」や「自転車に乗りながらの使用」が危険視されています。
しかし、このような社会的課題となっている事柄に関する解決策はなかなか普及しません。
それもそのはず。自分の快楽を制限しようとする意思力が強い人はなかなかいませんし、そもそもそのような人は既にスマホとの正しい付き合い方を心得ているものです。
また、スマホの利用年齢層は年々徐々に下がりつつあり、
「スマホの利用時間が増加するほど、成績が悪くなる」(仙台市教育委員会と東北大学による調査)
「スマホ利用者の1日当たりの平均時間は、小学生で約1時間、中学生で約2時間」(内閣府による調査)
と、未成年のスマホ利用時間が問題視されていることも皆さん、ご存知でしょう。
こちらの問題も学校や親の管理に依存している点が多く、完全な対策とも言い切れません。
この社会問題に一石を投じるプロダクトが、株式会社momoが手がける、歩きスマホ防止や子供のスマホ使いすぎを制限することができるサービス「OTOMOS」です。
今回の記事では、クラウドファンディングサイトMakuakeで50万の目標額をわずか3時間あまりで達成した「OTOMOS」の特徴と可能性、開発会社の株式会社momoに迫ります。
「OTOMOS」の機能と4つの特徴
「OTOMOS」は、スマホケースとアプリがセットとなったサービスで、子供のスマホ利用時間の管理や見守り機能を提供しています。
制限対象スマホはiPhone限定ですが、機能制限をアプリを通して操作する親御さんのスマホはiPhone、Androidともに使用可能です。
制限の方法は、特許取得済みのmomo独自の技術で、制限時にはスマホケースが反応してスリープボタンを押す仕組みとなっています。
ケースのつけ方は、背面ケースについてるライトニングコネクタ(充電ケーブルの差し込み口)にスマートフォンを差し込み、その上から前面ケースかぶせるだけと、簡単な仕様となっています。
また外す際には、特殊ネジ用のドライバーが必要となるので(同梱)、不正に解除されることはありません。
そんな「OTOMOS」には、4つの特徴があります。
①時間帯制限
1つ目の特徴は、親のスマホにインストールされたアプリでの設定により、子供が持つスマートフォンの使用の時間帯を制限できる点です。
よくある口約束での不完全なスマホ禁止時間帯をしっかりと実現することにより、子供の寝不足や勉強&運動時間不足を確保することができます。
②総使用時間帯制限
2つ目の特徴は、時間帯制限に加えて、1日の総使用時間を制限することができる点です。
「スマホは1日◯時間まで」という決まりごとを確実に実行できます。
③歩きスマホ、自転車運転中制限
スマホケースに内蔵されている独自のセンサーにより、歩きスマホや自転車を運転中の操作を検知し、自動的に制限をかけます。
外にいる時の安全確保は大切ですね。
④事故時自動通知
スマホケースが強い衝撃を感知した時、登録された連絡先へ通知を送る仕様となっています。
この「事故時自動通知」はmomoが事前に母親対象にとったアンケートで95%が欲しいと答えた機能だそうです。
事故時には迅速な対応が必要なため、この見守り機能は親御さんにとって嬉しいものではないでしょうか。
「OTOMOS」もう1つの可能性
出典:http://xn--9qv989b.blogspot.jp/
こどものスマホ利用管理を主な目的とした「OTOMOS」ですが、他の活用可能性もあります。
クラウドファンディングサイトMakuakeのページのコメント欄には、
「こういうの欲しかった!」というコメントのほかに、
「従業員のスマホ管理のために購入します」というコメントが。
そう、「OTOMOS」には、企業が従業員の不適切なスマホ利用防止に活用できる可能性があるのです。
もし企業で導入されれば、安定したキャッシュが入り、ますます本来の目的を達成するための増産を行うことができるでしょう。
「OTOMOS」で社会問題解決を目指す株式会社momoとは
「親子とスマホ」の良好な関係を保つべく作られた「OTOMOS」。
開発したのは株式会社momoという、2016年3月に設立されたばかりのベンチャー企業です。
momoは、iPhoneアプリ、webシステム等の受託開発とIoT新規開発プロジェクト(OTOMOS)を主に手がけています。
政策金融公庫、兵庫県チャレンジ融資制度、上場企業などの代表者複数人からのエンジェル投資を合わせ、約6千万円の資金調達が確定しており、現在量産の体制を整えているそうです。
また神戸グローバルスタートアップゲートウェイや大阪市シードアクセラレーションプログラムなどのベンチャー支援プログラムに採択された実績もあり、今後ますますの活躍に期待がかかります。
社会問題に愚直に挑戦する姿勢
出典:http://free-photos.gatag.net/
「こども×スマホ」で悩むお父さん、お母さんを助けるために誕生した「OTOMOS」、そしてその開発会社である株式会社momoはスマホ問題に新たな風を巻き起こしてくれるでしょう。
多くの社会問題は、様々な理由で解決することが困難です。だから社会問題なのです。
その上で問題解決に取り組む企業や人は、人類の大いなる一歩を作り出す、いわゆるファーストペンギンとなる可能性を持っているのです。