日本マクドナルドホールディングスは2015年4月16日、成長が見込めない131店舗を同年中に閉店することを発表した。
業績悪化が進んでいたことに加え、異物混入事件を相次いで起こし、子ども達から"ハッピー"を奪い去ったことが原因だ。
安全を届けることを最優先する保護者達の関心事は、おもちゃでは誤魔化せなかった。
 
実際、全国に多くの店舗を出店するマクドナルドほどのファーストフード店にもなれば、異物混入の一つや二つは当たり前な気もする。
しかしメディアの力も相まってか、確実に客離れが進んだ。
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出典:http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298566-d5565257-Reviews-McDonald_s_JR_Osaka_Sakurabashiguchi-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html
 
こうした中、一体どうやってマクドナルドは業績悪化を改善するのだろうか。
マクドナルド JR大阪駅桜橋口店からお送りする。

「新バリューセット」

 
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出典:http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/newvalueset/
 
2015年5月25日、マクドナルドはメニューなどを刷新。
この日を『マックスマイルの日』と命名し、ヘルシーなハンバーガーの提案とセットでのサイドメニューの選択肢の幅を広げ、セット注文時では1000通りの選択が可能となった。
かつてはマクドナルドでハンバーガーセットと言えば、ハンバーガーとポテトとドリンクという組み合わせだった。
外人規格とも思われる高カロリーのセットは、バラエティーに乏しく、栄養素の偏りが甚だしかった
そのためリピーターにはなりにくく、特に女性の方にとっては、行きづらいものだった。
 
この印象を変えるために提案されたベジタブルチキンバーガーは310kcalであり、また、サイドメニューとしてサラダやスイートコーンが選択可能となったため、健康で新鮮なイメージも付加価値として付いた。
さらには、ドリンクの入れ物のデザインもよりシンプルに生まれ変わり、清潔な印象を与える(ただし、ドリンクのデザインは今後元に戻る可能性もある)。
また気のせいかもしれないが、店員さんの対応が、いつもよりも親切で笑顔に溢れていた。
 

ビジネス分析

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出典:http://www.asahi.com/articles/ASG7Y3PTTG7YULFA00J.html
 
マクドナルドは失った信頼をいずれは取り戻す可能性がある。
というのも、清潔感といった爽やかな印象を与える商品やスマイル0円が、異物混入というマイナスイメージを取り除く一助となるだろうからだ。
 
しかしながら、マクドナルドの失速は今に始まったことではなく、異物混入事件が起こる前から徐々に利益は下がっていた。
そのため、これらの根本的な課題を取り除く対策が必要不可欠なのだが、新しく生まれ変わったというマクドナルドには、そういった課題を取り除くための対策は一切見えてこない。
新鮮さや味に関して言ってしまえば、モスバーガーにはるかに及んでいない。

まとめ

マクドナルドの業績不振は異物混入事件に始まったことではない。
そのため今後も厳しい舵取りを強いられることが予想される。
しかし、今回の「新バリューセット」のように次々と新しい施策を行っているマクドナルドは、今後業績を立て直すことができる可能性がある。
彼らの果敢な挑戦に、これからも期待したい。
 
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