LGBTが今話題！100兆円市場の開拓の可能性に迫る

2016年04月04日 2016年04月04日

起業tv編集部

みなさんはLGBTをご存知ですか？
LGBTとは、性的少数者を指す言葉で、レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字を取ったものです。この1年間で急速に注目を集めました。
これは、去年2015年6月にアメリカの全州で同性婚が合法化されたこととも関係しています。FacebookやTwitterのアカウントがレインボーになったのも記憶に新しいかと思います。
かつてはLGBT的な傾向のある人々は差別の対象になったり、就職がうまく行かない等がありました。実際日本でもオネエ系タレントの活躍が目立ってきましたが、未だにLGBTに抵抗などがある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、LGBTの割合を見た上で、LGBT関連の新しいビジネスモデルを考察します。また、LGBTの経営者についても取り上げてみました。

Contents

1 LGBTの割合は？
2 LGBTの新しいビジネスとは？
3 LGBTの経営者
4 LGBTが切り開く新しいビジネス

LGBTの割合は？

出典: progressillinois.com
LGBTの割合は、1％～10％ほどいると言われています。ただし、この数値には言いたくても言えない人々がどれくらい含まれているかは不明です。
また、電通ダイバーシティ・ラボが実施した2015年の調査によると、日本の場合で7.6％という結果になっています。この数値は、およそ960万人ほどです。
この数値から言えることは、私たちはLGBTの方々に対して差別や偏見がない環境を整えていく義務があるということです。
実際に東京都渋谷区では、2015年11月5日、全国で初めて「同性パートナーシップを結婚に相当する関係」と認める「パートナーシップ証明書」の交付を開始しました。

LGBTの新しいビジネスとは？

LGBTの市場は世界で100兆円を超えるとも言われており、日本でも数兆円の市場があると言われています。
これほどの市場が想定されているLGBT市場ですが、果たして現在ではどのようなビジネスがあるのでしょうか？注目のビジネスを3つまとめました。

⑴株式会社JobRainbow

出典: jobrainbow.net
LGBTの方が働きやすい会社を探すのを応援する口コミサイトです。現在の日本では、約70万人近くのLGBTの求職者の方がいます。
しかしながら、現状日本の多くの企業は、LGBTの方の採用活動や職場環境が整えられていません。そのせいで、LGBTの方が悲しい思いをすることもあります。
”就職活動・転職活動において簡単にこういった情報にアクセスできる環境がLGBTには必要なのではないか”と考え、JobRainbowはサービスを開始しました。

⑵ゼクシィPremier

出典:www.recruit.jp
みなさんも一度は聞いたことがあるとは思います。リクルートグループに所属している、ゼクシィです。
実はゼクシィでは、2012年から毎号1組のLGBTカップルを他のカップルと変わらない形で紹介しています。
当たり前のように掲載しているため、あまり知らない人も多いかもしれません。
しかし、当たり前に紹介するという本来あるべき形を2012年段階で提示したのは、さすがのリクルートと言えるでしょう。

⑶LUSH

出典: www.amoreiras.com
LUSHは天然成分を特徴とする石鹸、入浴剤、シャンプー、化粧品どを生産、小売しているイギリスに本社を置く会社です。
2013年には、Tokyo SuperStar Awardsにおいて、企業賞を受賞しました。Tokyo SuperStar Awardsとは、社会とLGBTの架け橋を築いたスーパースターを発表するアワードです。
公式サイトでも、LGBTを支援する目的でキャンペーンを行っています。

LGBTの経営者

Apple CEO ティム・クック氏

出典：godfatherpolitics.com
日本で人気の高いAppleですが、現在のトップのティムクック氏は2014年に自身でゲイであることを認めました。
これは、2016年4月1日現在、時価総額世界1位のAppleのトップというポジションから、大きな影響力を持ち、同じ苦しみを持つ世界の人々を救いたいという思いが表れています。
ティムクック氏がカミングアウトしたことで、これからLGBTであることを公に発言する経営者も増えていくことでしょう。