9月11日、元プロ野球選手による野球オンラインレッスン「スポとも」を運営する株式会社だんきちは、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズなどから資金調達を行った。調達額は3,000万円。
「スポとも」はスポーツがうまくなるアプリである。スマートフォンなどで撮影した動画をもとにプレーを分析したり、チャットや動画で仲間と試合やプレーの振り返りができる。また、有料で元プロ野球選手からオンラインでレッスンを受けることもできる。コーチには石毛博史氏(元読売ジャイアンツ)や葛城育郎氏(元阪神タイガース)、最近では田上秀則氏(元ソフトバンクホークス)などが参加している。会社の設立は2013年、本社は大阪府摂津市にあり、代表取締役は与島大樹氏である。
対面で野球指導を受ける場合、自宅近くに野球教室や野球チームがあれば通えるが、チーム数が多い都市部でも車を持たないために通えないことや時間が合わず通えないこともあるだろう。ましてや、チーム数が少ない地方では指導を受けられる機会はさらに少なくなる。代表の与島氏は奄美大島出身である。子供の頃は野球少年であり、都市部と地方の野球指導者のレベル差を感じたこともサービス立ち上げのきっかけになっているようだ。第一生命保険が毎年調査している「子供たちのなりたい職業ランキング(2013年)」によると、プロ野球選手は2位である。憧れの元プロ野球選手から指導を受けることでモチベーションが上がり、夢に向かう子供もいるだろう。
今回の資金調達で球団を持つ事業会社と提携したことにより、コンテンツ力の強化が予想される。
スポーツを動画で指導するというスタイルは野球だけでなく、他のスポーツにも応用可能だろう。また、国内だけでなく海外にも事業を展開できるだろう。今後の展開と可能性に期待したい。