5月14日、人工知能がセンスを学習するアプリ「SENSY(センシー)」を運営するカラフル・ボード株式会社は、2015年4月にACA株式会社が運営するファンドや国内事業法人などから総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表した。調達した資金は、主に人材採用の強化に活用される見込み。
ライターの視点
「SENSY(センシー)」は、次々と表示されるファッションアイテムに対して、「LIKE(好き)」か「DISLIKE(嫌い)」かを選択していくだけで人工知能(AI)がその人のファッションセンスを学習し、自分の好みにあったアイテムを提案してくれるアプリです。
現在の連携ブランドは2,465以上となっており、欲しいアイテムがあればそのままECサイトに移動して購入することもできます。
大幅なアップデートを8月〜9月に予定しており、これまでに生まれたアイデアを反映した新たな「SENSY」を提供するようです。
アップデートする部分として、利用者が好き嫌いを判断しやすくする改良を考えています。
例えば、「単体だとイメージしづらい」といった問題に対して、コーディネートで提案することで好き嫌いを判断しやすくすることが挙げられます。
今回の資金調達の決め手は、「技術×ファッション」をうまく組み合わせたところにあると思います。
ファッション感性を学習するAIをアプリ内に搭載することで、「LIKE(好き)」か「DISLIKE(嫌い)」かを選択するだけでユーザーのセンスを学習できるようになりました。
ユーザーが簡単なアンケートに答えるだけで、自分好みのファッションが提示されるようになるという点に魅力を感じました。
海外では米アマゾン・ドットコム傘下の米ショップポップ・ドットコムやイタリアのユークス・グループと提携しており、今後は韓国、台湾の企業との提携、東南アジアを中心とした海外展開を図っています。
また、現状はアパレルに特化した事業展開を進めていますが、将来的には音楽や食などライフスタイル全般をAIで支援するビジネスを模索しているようです。
さらに、対応する端末はスマートフォン専用ですが、ウエアラブル端末や人型ロボットへも対応していくかもしれません。
これらを実現するためにもAI技術の強化は不可欠であるとともに、「海外を中心にAI技術者が取り合いになってきた」という現状から、今回調達した資金は早めの技術者確保などに使われるようです。
AIを使った新たなサービスの登場に注目です!
会社概要
インターネットメディア事業 「流行をみんなで創ろう!」をコンセプトとしたソーシャル・デザインのプラットフォーム『COLORFUL BOARD』を運営している。また、人工知能 (慶応義塾大学相吉教授、千葉大学岡本准教授を共同研究パートナーとして、研究開発)を使って好みのファッションアイテムを毎日届けてくれるファッションアプリ「SENSY (センシー)」を提供している。
設立は2011年、本社は東京都渋谷区にあり、代表取締役は渡辺祐樹氏である。
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