大切にしている価値観
大切にしている「エージェントの意義」
不動産をお客様に提供するにあたって、我々は「エージェントの意義」という共通の価値観を持っています。
これは何かというと、「不動産は買ってくれるから売るのではない。なぜその人にこの不動産投資を勧めなければいけないのかという理由が必要だ」ということです。
そういった考えを持っていますので、お客様に提案をする時にはそのお客様のことをまず知らないと営業の提案をすることはできません。
これについては、やはりお客様に提供する以上、開発でも設計でもみんな同じ価値観を持って、「我々は何のためにこの不動産を売るのか」というのを徹底的に考えています。
もう1つ、組織文化においては、私はワンマン的な考え方が非常に嫌いなんです。
なぜかというと、もし私が素晴らしい判断力を全てにおいて持っているとすれば、全部私が判断すればいいのですが、経営レベルやマネジメントレベル、現場レベルにおいて、見るものや感じることはやはり全然変わってきます。
なので、こういった階層ともとにかく議論に議論を重ねて最適解をみんなで見つけるということを非常に大事にしています。
お客様と顔を合わせて向き合う
販売したお客様とのタッチをとにかく多くして、「お客様と向き合う」ことを大切にしています。
どのように向き合うかというと、実際に顔と顔を合わせて向き合っています。
例えば、お客様と営業を会わせて、私がファシリテーターとなり、「なぜ買ったのか」「なぜこれが必要だと思ったのか」「今までライフプランについてどのように考えていたのか」「不動産投資については今までどのように考えていたのか。どういったところで考え方が変わっていったのか」「保険、投資信託・不動産といったポートフォリオをどのように考えているのか」を徹底的に営業マンとお客様で議論をしてもらいます。
その中で、営業担当に対しても、「お客様に実際売る以前に、あなたはどういうエージェントの意義を持っていたのでしょうか」というのをお客様の前でインタビューすることもやっています。
あとはそういったことだけではなく、お客様を実際に呼んで、とにかく営業以外の設計・開発・人事・総務といった全部の部署の人々に、お客様と顔を合わせるという機会を設けています。
それによって普段の仕事で「エージェントの意義」を考えながら仕事をすることができるようになるので、そういったタイミングを多く設けています。
従業員に価値観を浸透させるために
我々は、創業時から立てていた短期ビジョンを今年度で達成していきます。
次は中期ビジョンということで、事業領域の拡大を目指していきます。事業領域の拡大においては、約5年間をかけて不動産×IT×人工知能というところを進めていき、この業界の中で圧倒的なトップを取っていくことを掲げています。
この頃には、時価総額や売上高においても500億円くらいにはなっているだろうと考えています。
その先の長期ビジョンでは、「イノベーションを起こし続ける企業になる」ということを考えています。
おそらく、この段階で我々が持っているノウハウは、「不動産に深い知見」だと考えており、開発においても、それから生産においても、投資家の心情においても理解しているだろうと思います。
ここに我々は、ITという技術や人工知能とビッグデータ分析のノウハウを加え、アジアにおいてあらゆるイノベーションを起こしたいです。
なので、将来的にイノベーションを共に起こせる仲間にはぜひ来てほしいと思っていますので、ぜひ上場後もしっかりと私たちの会社を見ていただければなと思います。
組織構築に苦戦している起業家に向けて
私が非常に苦しんだ組織構築においては、やはり会社のフェーズごとになすべき策は変わってくるということが大切です。
今後フェーズがまた変わっていくにしたがって、おそらく我々もどんどん変わっていかなければいけない。ですが、実体験がないとなかなかそこを考え抜くのは難しいです。
そういった時には、やはり諸先輩方のアドバイスを沢山聞いてやっていくのが一番です。
おそらく今後も苦しい思いを沢山される方も非常に多いとは思いますが、ぜひ、お互い負けずに頑張っていきましょう。