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事業内容
LTSは、コンサルティングやITといわれる業界で事業を展開していますが、いわゆる⼤⼿のコンサルティングやユニークな製品を持っているテック系の会社とは、競合ではなく協業する関係にある特殊なポジショニングです。
ほかのコンサルティング会社は、プロジェクトが終わるとお客様のもとを離れていきますが、我々はプロジェクト後も顧客企業に残り、経営や業務の運営、可視化、改善を⽀援します。
お客様の定常のプロセスを⽀援しているため、変⾰プロジェクトなどもお客様と⼀緒に起案計画する⽴場で仕事をしています。例えば「これはITプロジェクで課題を解決しよう」というときは、⼤⼿のITやコンサルティング会社と⼀緒にプロジェクト化していきます。「これはアウトソーシングやシェアードの活⽤しよう」となった場合は、⼤⼿のアウトソーシング会社を活⽤していきます。
最近はRPAやアルゴリズムを使って課題解決しようという動きが増えてきていますが、その場合はテック系の会社やアルゴリズムをつくっている会社と連携して⼀緒に課題解決をします。なので、⼤⼿のコンサルティングやIT、テック系の会社からすると、LTSが関係しているプロジェクトの場合は、きちんと構想が練られていて、プロジェクトも健全に運営されるであろう安⼼感のもと参画できるので、ほとんどの企業とはいい関係で事業を協業しています。
この関係性があったので、2014年にプラットフォーム事業「アサインナビ(Assign Navi)」を⽴ち上げた際、スタートの段階から、国内、外資系、コンサルティング、テック系企業のメインプレイヤーが軒並み会員としてご利⽤いただく形になりました。これも恐らく、もともとそういう会社といい関係をつくっていた信⽤が、⼤きな後ろ盾になったのかなと思っています。
自社の強み
コンサルティング会社はいろいろなサービスやソリューションを標榜していますし、テック系の会社もさまざまなソリューションを持っていて、オープンソースもたくさんあり、使える道具は十分にそろっていると感じています。このような外部の会社や製品、ソリューションを使えば、いろいろなことができます。
しかし、それを自分たちで選定して、実際の変⾰、事業成⻑を実行するのは非常に難しいので、我々はそのリテラシー側を支える、事業会社側のプロジェクト推進⼒を⽀援するのが得意となっています。
IPOしようと思った決め手
IPOする企業で、創業当初から上場を意識されている経営者もたくさんいらっしゃると思うのですが、我々はどちらかというと、もっと⾃然体で事業に取り組んでいて「IPOすることで、さらに事業が伸びる」という事業を⼿掛けた場合はIPOをしていこうと考えていました。
コンサルティングだけに集中している場合は、IPOするメリットもそんなにないのではと考えていました。先ほど申し上げたアサインナビという事業を育てていく中で、これは業界の企業や個⼈、また国内だけではなく海外のプレイヤーにも会員として参画していただきたいビジネスでしたので、IPOすることで信⽤⼒や知名度を上げ、世の中に広く知れ渡っていくサービスにしたいと思い、IPOを⽬指すことになりました。
コンサルティング事業の中⼼は、創業当時から会社を引っ張っていたメンバーから、新卒採⽤を始めた2008年に参画したメンバーが中⼼になってきています。お客様の数も増え、お取引の規模も⼤きくなり、いろいろなことが進化しているタイミングにIPO準備が重なりました。
我々としては、事業の成⻑に過度にブレーキにならないような取り組みをしていこうということで、注意を払いながら準備を進め、特に問題なく上場することができました。