2014年の電力小売の自由化を盛り込んだ電気事業法一部改正を背景に、「契約を切り替えるだけで電気料金は削減できる」ことを謳っています会社があります。
その会社は新電力(PPS)会社として自社電源開発、電力小売・供給サービスを行っています。
今回はイーレックス株式会社についてご紹介します。

電力の自由化によって将来必ず伸びる」との思い

"電力の自由化によって、今までよりも安い電力を供給できるという趣旨で設立した会社ですが、この会社の場合は、既得権益に守られて大きな資本をバックにした電力会社との競争にさらされているうえに、燃料の石油の値上がりがあってヒーヒー言ってますよ。ただ、規制緩和と電力の自由化という流れはかわらない。将来必ずこれは伸びるとは思ってますよ。でも時期が悪くて、不幸にして苦労してる"
代表取締役の渡邉博氏は1955年に日本銀行入行、菱信リース副社長、日本短資副社長、日短エナジー代表取締役社長など、数々の要職を歴任し現在に至っています。
巨大資本の大きな電力会社との競合関係に苦慮するものの、「規制緩和と電力の自由化によって新電力会社は将来必ず伸びる」と考え、シェア拡大に尽力。営業活動は代理店方式を採用し、着実に店舗数を増やしています。

新電力会社としての電力の売買と発電

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事業内容は、電力の販売サービス、電力の買取りサービス、電源の開発事業・発電事業を展開しています。高圧以上(受電電圧6,000V以上)で受電している建物であれば、従来より安い電気料金を実現でき、再生可能エネルギーについても買取りを開始しています。
 
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特に発電に関してはバイオマス発電(子会社:イーレックスニューエナジー株式会社)を行っています。

余剰電力を買い取り、国内初のバイオマス発電と併せて安く販売

国内初のバイオマス発電(燃えるゴミなどを燃やし、発生する熱を利用して電気を起こす)プラントに「パームヤシ殻」を使用しています。パームヤシ殻を利用することでコストが安く抑えられ、高い収益性を実現し、販売戦略においても採算性の高い民間小規模顧客を中心に電力を販売しています。
送電設備も既存電力会社の送電網を利用しているので、送電の安定性もこれまで通りなので顧客側の不安が少なく、電力会社の変更だけで利用できます。

まとめ

2016年の電力自由化に向けてバイオマス発電プラントも増設し、一般家庭向けや商店向けも現在(2015年2月現在)準備中です。
過去3期で売上高50%増、利益は3倍増と非常に好調。経常利益率も9%台と利益率体質も良く、電力自由化後は更なる飛躍を見込んでいます。今後の発展も期待できます。注目しましょう!
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