経営理念の必要性とは

あなたの会社には経営理念がありますか?
おそらく全ての会社に経営理念はあるはずです。
しかし、その経営理念を全員がはっきりと覚えているでしょうか?
 
あまり意識せずに経営理念を立ててしまった。
なんてことはありませんでしたか?
 
今一度、経営理念とは何のために、誰に向けて、作られるものなのか考えていきましょう。
 

経営理念の意味


引用:Gahag.net
まずは経営理念そのものの意味を押さえましょう。
 
経営理念とは、「経営者が経営活動を通じて実現しようとして抱懐している信念、信条、理想、イデオロギーなどの価値をいう。経営信条、経営哲学などとほぼ同義とみてよい。」
日本大百科全書より引用
 
以上のように経営理念は創業者または経営者がその企業経営を行う際に持っている基本的な考え方のことだと明記されています。
 
では実際にその経営理念が作られることによって誰にどのような影響を与えることが出来るのか考えていきましょう。
 

経営理念4つの影響

経営理念が与える影響は企業内向けと企業外向けに大きく二つ分けることが出来ます。
企業内向けには社員に対して影響を与えることができ、企業外向けには社会やお客様に対して影響を与えます。
企業内むけの影響として2つ、企業外向けの影響として2つ、計4つの影響を見ていきましょう。
 
 

判断基準となる軸を作る(企業内向け影響)


引用:Gahag.net
社員が日常の業務を行う際に、この経営理念があることによって生まれるメリットがあります。
それは統一された判断軸が作られることです。
 
様々な人間が社員として働く、その中でバラバラな判断軸によって行動していては企業全体としての方向性が定まりません。
出来る限り同じ方向を向いて全社員が働くことが企業としてのパフォーマンスを上げることへ繋がります。
 
例えば、楽天株式会社の経営理念を具体例に挙げてみます。
 
【イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする】
引用:https://corp.rakuten.co.jp/about/philosophy/
 
楽天社員はイノベーションを起こすために常日頃から新しいことに取り組んでいるのでしょう。
そして、その取り組みを通じて私たちや、私たちの社会を強くする!という高い向上心で働いていることが考えられます。
この経営理念が会社全体で共有されている限り、安定志向に偏ることは少ないのではないでしょうか。
 
 
 

従業員のモチベーションを向上させ育成する(企業内向け影響)


引用:Gahag.net
経営陣のビジョンや想いを知ることが出来るというのも、経営理念が会社全体で共有されることのメリットの一つです。
全社員が経営陣がどのような想いをもって企業経営をしているのか知ることが出来る機会となります。
 
実際、日々の勤務だけでは自分の行っている労働が社会にどれほど貢献しているのか、実感出来ない人も多いと言われます。
そんな彼らにとっては社会に対する貢献を再認識する機会が経営理念を理解する瞬間です。
社員としての視野だけでなく企業全体の視座を兼ね備えた社員が増えるということが企業内最大のメリットです。
それほどまでに経営理念を会社全体で浸透させることは重要だと考えられます。
 
実際に、株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの企業理念を具体例として挙げます。
 
【最高の「物語」を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する】
引用:http://www.hd.square-enix.com/jpn/company/philosophy.html
 
質の高いエンタテインメントを作る日々の作業を通して、世界中の人々の幸せに貢献するという、企業全体の誇りを背負って働いていることを感じさせます。
経営理念は社員一人一人のモチベーションを向上させるために効果的な手段だと言えるでしょう。
 
 

社会へ強いメッセージを発信する(企業外向け影響)


引用:Gahag.net
経営理念は従業員のみならず社会の人々に対して強いメッセージ性をアピールする際に役立ちます。
例えば、Googleが掲げる10の事実を具体例に挙げてみましょう。
 
 

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能します。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

引用:https://www.google.com/intl/ja_JP/about/
 
世界中の多くの人が日々の生活でGoogleを使用しており、その影響力は世界でもトップクラスです。
そんなGoogleが掲げている10の事実。
 
ユーザー第一主義で広く知られるGoogleは、経営理念の一番目にユーザーについての考え方を明記しています。
またGoogle社で自由に働いている社員のスタイルそのものが、経営理念の(5)や(9)などに記されていることも社会への強いメッセージを感じ取れます。
 
このようにしてGoogleは、上記の10の事実を通して私たち一般社会に対してGoogleという企業そのもののブランドイメージを定着させます。
このような考え方が浸透されている企業がGoogleなんだと、私たちのGoogleのイメージをある程度意図的に創り上げることが出来るのです。
 
企業のブランドイメージの構築、さらには企業PRにも一役買うのが企業外向けの経営理念です。
 
 
 

優秀な人材を獲得することが出来る(企業外向け影響)


引用:Gahag.net
先ほどの章でも話したように、経営理念はブランドイメージを植え付ける際に一役買います。
ブランドイメージを意図的に創り上げることによって、その想いに共感した優秀な人材を獲得することが出来るのです。
 
一般的に、優秀な人材というのは能力の面で高いパフォーマンスを発揮出来る人のことを指します。
しかし、さらに質の高い優秀な人材というのはパフォーマンスが高いだけでなく、企業全体の方針を理解し、高い視座で行動することが出来る人だと考えられます。
 
株式会社オリエンタルランドの経営理念を具体例に挙げてみましょう
 
【自由でみずみずしい発想を原動力に すばらしい夢と感動 ひととしての喜び そしてやすらぎを提供します】
引用:http://www.olc.co.jp/ja/company/philosophy.html
 
素晴らしい夢や感動、喜び、そしてやすらぎを提供する、この企業で働きたい。
そう思った方が勤めているはずです。
 
経営理念が企業外向けに認知されるようになれば、その理念のもとに高い志を持った共感者が集うようになります。
そして、優秀な人材が自然と集まるような経営理念が認知されれば、それはその企業にとって強い武器となることでしょう。
 
 
このように経営理念が担う役割は企業にとって大変重要なものとなるのです。
 
 
 

総評:経営理念への捉え方

どの会社にも存在するであろう”経営理念”。
しかしその重要性を認識している人はどれほどいるのでしょうか。
 
社員に対して、そして社会に対しても、企業の姿勢を示すツールとして有効な経営理念。
今一度、作られた経緯などを思い返してみてはいかがでしょう。
 
経営理念は社長から社員への一方的な押しつけになってしまっては全くの意味がありません。
相互が理解し共感できる理念を育むことが出来た企業が、今後もさらに成長し続けることでしょう。

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