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もはや民泊プラットフォームではない!? Airbnbが魅せる新展開

民泊プラットフォームAirbnbが魅せる新展開

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出典:www.airbnb

民泊といえば、Airbnb、Airbnbといえば民泊。2008年に生まれ、民泊という新たな価値を世界に広めたAirbnbは、いまや通算ゲスト数1億6000万を超える世界最大の民泊プラットフォームにまで成長しました。

 

Airbnbは、一般の民家を貸し出す「ホスト」とそこに泊まる「ゲスト」を仲介することで収益を上げてきました。その勢いはとどまることを知らず、日本では新たに民泊に関する法律も制定されました。なんと、スウェーデンでは国ごとAirbnbに登録することになったようです。

 

今回それほどまでに勢いのあるAirbnbの新展開について見ていきたいと思います。

 

Airbnbの新展開① 新サービス「trip

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出典:www.airbnb

2016年11月、新たなサービス「トリップ(Trips)」を発表しました。

 

トリップは旅行者の旅行中の経験をより豊かにするサービスです。現在は、「体験」「スポット」「ホーム」の3つから構成されており、今後「フライト」や「サービス」を追加していくようです。

 

体験」は現地でのアクティビティを提供するサービスとなっています。その提供者は現地の人々です。これまでのAirbnbではホストが部屋を提供していましたが、このサービスではホストが体験を提供できるようになりました。

 

掲載される体験は様々で、現地のアーティストや教室の先生、サイクリングコミュニティの設立者など様々なホストが提供しています。

 

つづく「スポット」は、現地人がおすすめする場所を知れるサービスです。レストランやバー、ランニングコースなどが紹介されています。また、スポットの中には「ミートアップ」とよばれる、ゲスト同士や現地人の交流のためのイベントも用意されるようです。

 

ホーム」は従来の民泊プラットフォームとしての機能を提供しています。「トリップ」の導入とともに「旅行日程表」も追加され、ゲストの旅行スケジュールを管理し、それぞれに合った提案が行われます。

 

宿泊から始まったAirbnbですが、旅行のあらゆるプロセスに対して展開を見せています。Airbnbを使うだけで自分たちの旅行を作り上げることができるのです。パッケージ化された団体旅行からユニークな個人旅行へとトレンドが移っている現代に合った戦略といえるでしょう。

 

Airbnbの新展開② ホテルと連携

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出典:chateauxhotels

シャトー&ホテルコレクション」とよばれるフランスの高級ホテル・レストランチェーンがあります。

 

Airbnbは「シャトー&ホテルコレクション」をそのプラットフォーム上に掲載しはじめました。民泊ではない、既存の宿泊施設を掲載しはじめたのです。日本でもいくつかの宿泊施設を掲載しはじめ、エボラブルアジアとの提携も行っています。

 

Airbnbの登場以来、ホテルなどの宿泊施設と民泊との対立が議論となってきました。しかし、ここにきてホテルのAirbnb掲載が始まります。

 

ホテル・旅館業界が民泊市場から顧客を取り戻すのか、はたまたAirbnbがホテル業界にまで支配力を拡大するのか。今後の動向に注目です。

 

Airbnbの新展開③ 旅行比較サイトと連携

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出典:tour.

トラベルコちゃん」「Travel.jp」は日本国内で有名な旅行比較サイトです。利用したことのある人もいるのではないでしょうか。

 

さて、話の流れでわかった人もいるかもしれませんが、Airbnbの民泊がこの2つのサイトに掲載されます。既存のホテルなどのプランに加えて、Airbnbのもつユニークな施設が掲載されるわけです。

 

上の新展開②「ホテルと連携」とは逆に、Airbnbがホテルの顧客を直接、奪い始めました。自社のプラットフォームでは満足しないこの貪欲さはどのような結果を生み出すのでしょうか?

 

難民を助けるAirbnb

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出典:www.airbnb.

このように、全力で旅行業界を喰い荒らしているAirbnbですが、同時に社会貢献も行っています。Airbnbが今回発表した「Open Homes Platform」は難民に対して無料で部屋を提供するホストのコミュニティで、支援団体と連携してマッチングを行うものです。

 

もともとはアメリカでハリケーン被害が起こったときに、ホストの1人が無償で部屋を提供したことがきっかけで、その後も60以上の災害において、緊急災害支援プログラムを構築して支援していました。今回は継続的なプロジェクトとして行うようです。

 

Airbnbが掲げた目標は「今後5年間で、住む場所を失った人たち10万人に短期宿泊施設を提供する」ことです。Airbnbのビジネスは多くの問題をはらんでいますが、彼らは人の善性を信じ続けています。Open Homes Platformはその象徴ともいえるプロジェクトなのです。

 

Airbnbは世界を変えるのか

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出典:business-peoples.com

今の世界の人々が旅行を企画するとき、彼らは民泊という選択肢を持っています。iPhoneのような明確なプロダクトも持たないまま、世界中の人々の行動を変えてみせたAirbnb。彼らは今のポジションには満足せず、その価値を増大させていきます。

 

今後のAirbnbの展開からも目が離せません。

 

 補論:ビジネスモデルの受容と逃げ切ることの必要性(Airbnb

今では多くのユーザーを確保しているAirbnbですが、もちろん最初からそこまで上手くいっていません。やはり見ず知らずの人に自分の家を貸すというのはハードルが高いでしょう。Airbnbも最初はすでに小規模で行われていた部屋の貸しあい掲示板などで宣伝をして顧客を獲得していたようです。

 

そして、コツコツと積み上げてきた結果、民泊という文化とは程遠かった日本にも民泊のための法律ができるまでになりました。最初の高いハードルを越えると、ビジネスプランが世界に受け入れられ、社会に溶け込み始めます。いわゆる「キャズム」を超えるということですね。

 

さて、ビジネスモデルが受け入れられると、その企業にとって1つの問題が起こります。その問題とは「ビジネスモデルの模倣」です。

 

最初の難関を必死に超えたのに、他の企業に甘い蜜を吸われてはたまったものではありません。そこで必要なのが「逃げ切ること」、つまり参入障壁を築くことです。

 

今回紹介したAirbnbのように、次々と新サービス、連携を展開して付加価値をつけ続けるのも1つの有効な手となります。

 

受け入れられたところで満足してはいけません。ビジネスの世界は、走り続けないウサギには優しくないのです。

株式会社アントレプレナーファクトリー
インターン

Tomoaki Omi

立命館大学経営学部所属。様々なことに興味を持つが、割とすぐに飽きる。最近チームで結果を出すことの嬉しさを知った。

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