7月17日、鮮魚流通スタートアップの八面六臂株式会社は、リクルート等を引受先とする第三者割当増資を実施した。引受先は株式会社リクルートホールディングスとYJキャピタル株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、マネックスベンチャーズ株式会社の4社。調達額は約4.5億円で、この資金はシステム開発の人員強化や、物流施設の拡大に充てられる見込み。
八面六臂はiPadアプリを使って飲食店に対して鮮魚の調達・販売を行っている。ITを用いることで最適な物流網を構築しようとし、現在の累計登録店舗数は1,000件を超える。会社の設立は2007年、本社は東京都新宿区にあり、代表取締役は松田雅也氏である。
これまでの鮮魚流通は流通経路に無駄が多く、人件費が高いことが問題となっていた。この業界で八面六臂は「ITの知識は鮮魚卸業界でNo.1、鮮魚卸の知識はIT業界でNo.1」を謳い、徹底したサプライヤー分析や研究開発を強みとして事業を展開している。今回の資金調達で八面六臂は株式会社リクルートライフスタイルとの連係も発表し、同社のタブレット型POSシステム「エアレジ」を導入している飲食店での魚発注をしやすい体制が構築できた。
前回の資金調達は2013年10月であり、その時と比べて登録店舗数も3倍以上となっているようだ。今回の資金調達と業務提携でますます事業が拡大するのであろうか。今後の動向に注目したい。
●八面六臂株式会社/プレス・リリース