ネット上のマップの現状
最近では、個人のホームページにマップを張り付けて、お店の情報を紹介するサイトを良く見かけます。
また、使っているアプリの中で、重要なコンテンツとしてマップが使われているものも多く見かけます。
ただし日本の場合、どのサイトやアプリを見ても、Google MapやYahoo Map ばかりが目につきます。
他と違ったマップを見ることはまれですが、他と差別化した自分だけのマップを、カスタマイズしたいと思う方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、それを可能にしたアメリカ発のサービスをご紹介します。
自分の好みにあったマップを手軽に作成
出典:www.mapbox.com
アメリカ・ワシントンDCに本拠を置くMapbox Inc社は、自分の好みにあわせたオリジナルマップを、比較的簡単に作成することが出来るサービスを提供しています。
「Mapbox」と命名されたそのサービスは、OpenstreetMapの地図をベースとして使用し、それを自分で好みのデザインに変更することができます。また、マーカーやポリゴン(三角形や四角形み合わせで物体を表現するもの)で情報を書きたすことが可能です。
ベーシックな機能としては、マップのスタイル、色、背景の地図に使うデータ等を選択でき、さらにマーカー等で追加情報を記入できるしくみです。
例えば、街に流れている川や目印になる建物の色を変えたり、道路の名前を変更しハイライトすることが可能です。その他にも、様々な機能があり、自分だけのマップをつくることができるのです。
有名企業もすでにMapboxを採用
出典:locari.jp
Mapboxのサービスは、他のマップと差別化することができ、かつ自由に情報を書きたすことができるという、使い勝手の良さが評価されています。
既にPinterest、Foursquare、The Financial Times, Uber Technology等の著名な企業がMapboxを採用しており、Mapboxとは知らずに、見たことがある方も多いかもしれません。
Mapboxは個人ユーザー向けのオンラインカスタムマップのサービスの他に、アプリ等の開発者向けにiOS向けのSDKやJAVAScriptのライブラリも用意されています。ベースの地図をOpenstreetMapから使用しているため、権利の問題も発生しません。
気になる利用料金は?
出典:okane-kenkyu.jp
個人ユーザーには気になる利用料金ですが、Mapboxへのアクセスビュー数とモバイルユーザー数で定められています。
月に3000mapビュー, 50MB以下ならば、基本は無料です。
個人で小規模で使う場合は、費用が発生しにくい料金体系になっているようです。
既存のマップは、場合によってはなかなか目的地がわからなかったりして、使い勝手が悪いと感じてしまうこともあります。
Mapboxを使うことによって、手軽にマップをカスタマイズし、利用者のフラストレーションを軽減することができそうです。