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「大量の繊維ゴミをなくしたい」廃棄予定の生地をオシャレに再生、WEFABRIKが業界にもたらした価値

全国の繊維ゴミをなくすという野望

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出典:digital-innovation-lab.jp/

170万トン。

この数字は、日本において、1年で廃棄される繊維原料・製品の量です。

 

国民1人当たり長袖シャツを年間50着を捨てる計算なのだそうです。

 

50着……。筆者は着る服がなくなる気がします。

 

日本だけで170万トンです。世界ではさらにその何倍以上の繊維原料・製品が廃棄処分されていることになります。

 

そこに着目し、廃棄処分されるものをデザインし直し、再生させる、再生ビジネスをしている会社があります。

 

それが株式会社WEFABRIK(ウィファブリック)です。

 

WEFABRIKは自社ブランド『RDF』を立ち上げ、廃棄される繊維ゴミをデザインし、新たな商品として復活させる事業を展開しています。

 

CEOの福屋剛氏の「大量に廃棄される繊維ゴミをなくしたい」からスタートしたWEFABIRKですが、そのような問題を解決するビジネスはどのようにして思いついたのでしょうか。

 

ゼロをクリエイトするイノベーター福屋剛

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出典:bplatz.sansokan.jp/

株式会社WEFABRIKのCEO福屋氏は、「いつか自分自身のブランドを立ち上げたい」と志し、繊維商社に就職します。

 

そこで福屋氏が目の当たりにしたのは、売れ残った商品の行く末でした。

 

自分で企画した商品が売れ残り、大量に廃棄されていたのです。

 

この体験から、福谷氏は「自分のブランドを立ち上げたい」という想いと同時に「大量に廃棄される繊維ゴミをなくしたい」という想いを抱くようになります。

 

そしてその二つの想いを実現するため、2015年3月、彼は株式会社WEFABRIKを設立したのです。

 

WEFABRIKのビジネスモデル

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出典:www.ethicalfashionjapan.com

WEFABRIKは、大量に廃棄される繊維、生地を本来の10分の1の価格で仕入れ、デザインし、独自ブランドとして再生させるビジネスモデルです。

 

生地が3千メートル以上あるものは買い、それ以下のものは転売し、再活用を促進させます。

 

業界では生地の売れ残り問題が非常に問題視されていて、「うちのものも引き取ってくれ」と連絡が後を絶たないそうです。

 

本当にニーズがあるところでは、そこまでプロモーションを行わなくてもお客さんの方から歩みよってくれるということですね。

 

つまり、「顧客が本当に困っている悩み・課題を解決する」というビジネスモデルの基本、かつ理想的な形を実現していると言えるでしょう。

 

再生されたブランド『RDF』を紹介

廃棄されるはずだった生地や繊維を再生させた『RDF』の商品をいくつかご紹介します。

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出典:https://www.rdf.ne.jp/

ヨーロッパ輸出用に作られた高級岡山デニムの余り布を使用したクラッチバッグ。

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出典:www.rdf.ne.jp/

使用されずに残っていた、カルフォルニア産高級サンホーキン綿を使用した今治バスタオル。

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出典:www.rdf.ne.jp/

ヨーロッパ輸出ように作られた高級岡山デニムの余り布を使用したエプロン。

 

いかがでしょうか。廃棄せず、使用することでこんなにもオシャレで素敵な製品になることが一目でわかると思います。

 

このような素晴らしい生地も、発注の取り消しやミスで処分されるのが現状です。

 

生地自体には変化がないにもかかわらず、価値が変わってしまうのですね、とてももったいない。

 

ちなみに岡山高級デニムは1万m分の廃棄だったそうです。このような問題が、昔から今も世界中で多く存在していることに驚きです。

 

「ゼロ、マイナスから新たなものを生み出す」という発想

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出典:www.rdf.ne.jp/

このように、売れ残りを活用し、新たな付加価値をつけることに成功したWEFABRIK。今後は日本だけでなく、世界も視野に入れた事業展開が期待できます。

 

そして福屋氏の実体験に基づく起業からもわかるように、「業界の問題に目をつける」という発想は、その業界にいる、その業界に関わっている自分だからこそ気付けたことです。

 

「なぜこの問題が起こっているのか」「解決策はあるのか」「それが行われないボトルネックは何なのか」、様々な観点でビジネスを見ることが、新しいビジネスを生み出すチャンスと言えるでしょう。

 

例えばラクスルを例に挙げて考えてみましょう。

 

ラクスルは、印刷会社にある印刷機の非稼働時間を利用した、印刷機を持たない印刷会社です。

 

ビジネスモデルは WEFABRIKとは異なりますが、業界の問題に目をつけたという点では共通しています。実際に松本代表は他のインタビューで、

 

“幅広い業種にわたる企業の間接経費をくまなく調査するうちに、印刷コストが最も削減率が高いということがわかりました。・・・中略・・・ここでITを活用してサービスを提供すれば、何か変革を起こせるのではないかというのがきっかけでした”

 

と答えています。

 

業界のゼロやマイナスにフォーカスすることは、それは業界の問題点を解決するビジネスになる可能性を秘めていて、事業としての成長性が高いことを意味します。

 

負の遺産は一転して、財産となるのです。

株式会社アントレプレナーファクトリー
SEO対策責任者

Seishin Miyaji

立命館大学経営学部3年。うどん県出身。父が店を経営していることもあり、起業に対する興味は人一倍強い。Atomの背景に執心している。白い。メガネ。

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