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「もともと靴が大嫌いだった」大阪でヨーロッパの靴を販売するTerrace・森田祥子社長が起業を決意した理由

今回の『女性起業家特集』は、株式会社Terrace代表取締役の森田祥子さんにお話をうかがいました。

(インタビュアー:三根早苗、撮影者:高田梨菜)

「この仕事で起業する運命」だと思った

三根:輸入靴の販売を手がけようと思われたきっかけは何ですか?

 

森田:私自身、靴の販売を手がけるというのは昔では全く想像がつかなかったんですけども、私は足がすごく大きくて、百貨店で展開されていない大きさだったんです。

女子大生の頃とかは友達と靴を買いに行っても、自分だけ入るサイズが全くなくて、無理やり入ったものを買って、履いて出かけるといつも足がずるむけになったり歩けなかったりというのを繰り返していました。

そんな中、前職でイタリアの靴を取り扱う仕事に就くことになりまして、「ヨーロッパの靴ってこんなに履きやすいんだ」「百貨店にはないけれどもヨーロッパではこんなサイズ作っているんだ」と思った時に、大嫌いだった靴が大好きになって。

女性の方は大体40代、50代になってくると外反母趾であったり、靴が合わないであったり、靴に関しては他のファッションアイテムと比べてお悩みを沢山持たれている方が多いと思うんです。

そんな中で、もう少し価格帯が安くて、ヒールを履き出す年代からそういうことを伝えられるお店があったらもうちょっと違うのかなと感じていました。

私自身もその時にキャリアを少しずつ積んでいて、どう見立てれば履きやすい靴がご提案できるのかであったり、どうすれば足に負担が掛からないのかというのをお客様にご提案して行った時にすごく喜んでいただけたということがあります。

ある日、全身トータルコーディネートをして足元だけスニーカーを履いているお客様がいらっしゃって、「この洋服だったら、この年齢の方でも履けるこういう靴がある」と思ってご提案をした時に、「もう私、足がこうなってしまって、今となってはいくらお金を出しても履きたい靴が一切履けなくなってしまった」というのを伝えられた時に、「私はこの仕事で起業するのが運命なのかもしれないな」と思ったのが起業のきっかけです。

 

三根:ファッション関係の仕事がやりたいという女性はすごく多いと思うんです。

でも、やりたいと思いながらも行動に起こせない人は多いんですけど、行動に移すための後押しになるものは何かありましたか?

 

森田:それまで、いつか起業したいと思いながらも自分に何が合っているのかを自分自身も決めきれないまま仕事をしていた期間がすごく長かったんです。

その中でファッションは好きだったので、前職の期間は本当に毎日が楽しかったです。

やはり先ほどのお客様との出会いでビビっときました。

私が持っているものを提供できると思えたのが大きいです。

事業計画書の作成は紙とのにらめっこ

三根:起業すると決めたらそれなりの資金は必要になってくると思うんですが、起業準備を始めてからお店のオープンまでに大変だったエピソードがあれば教えて下さい。

 

森田:「起業したい」と思った日に、「いつ起業するんだろう」と頭の中で思えたのが1つラッキーだったのかなと思います。オープンしたのが2007年だったんですけど、2006年の6月末くらいに「来年の夏には起業する」と決めたんです。

事業計画書を作らなきゃいけないというのが調べていくと少し分かったんですが、何も書けなかったんです。

やりたい気持ちはあるんですけども、どうやって店舗を構えてどういうビジネスモデルにするのか、どうやって仕入れるのか、どこでやるのかというのがその瞬間には何も思い浮かんでいなくて、思い浮かんだのは天井まで靴が並んだお店のイメージだけでした。

そのあとは本当に紙とのにらめっこでした。

 

三根:では、どうやって作られたのですか?

 

森田:インキュベーションセンターに通って、国民金融公庫の事前審査を受けられるまでの事業計画書を作れるサービスがあったので、担当者の方に見ていただきながら、仕事をしつつ事業計画書を作りました。

毎回「足りないね」と言われながら20、30回書き直して、5枚ほどの紙だったのが最後は100枚近い事業計画書を作っていったんです。

書きながら1つずつ(不安要素を)潰していったという感じです。

今はヨーロッパ限定でイタリアとスペインの靴なんですけども、事業計画書を作っている間は中国も靴を見に行っていました。

融資OKの連絡が本当は買い付けのためにミラノに立つ前に来るはずだったのが、なかなか電話がかかってこなくて、ミラノの展示会場に入っても気が気じゃなかったです。

そんな中3日目の夕刻に日本から電話がかかってきて、現地で泣いたのを覚えています

つらい時期を支えてくれたもの

三根:途中でめげる人とか、やっぱり向いていないのかなと諦める人もいますが、つらい時期を支えてくれたものはありますか?

 

森田:その時に周りにいた方が良かったのかもしれないです。

「だめだ」というスタンスではなく、「もうちょっとこの辺はしっかりリサーチしておかないといけないよ」というようなアドバイスを色々下さったと思います。

一つ一つを積んでいって精度が上がると、よりリアルに近くなっていくような気がします。

実際300名のアンケートを取って、どんなお店が欲しいかというのをリサーチした上で事業計画書に落とし込んだので、今あるものと望んでいるもののギャップに注力していきました。

 

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三根 早苗

有限会社パワーエンハンスメント代表取締役。 女性の起業を応援する「わくらく」を運営し、約11年間で800名もの女性をサポート。

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