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ドローンで広い庭を守る、Sunflower Labs社の斬新なホームセキュリティー

消費者の意識向上がホームセキュリティー業界を拡大させる

2020年に東京オリンピックの開催が決まった際、警備会社の株式に注目が集まりました。大型イベントの警備など、需要が高まることが予測されたからです。

 

そんな警備会社ですが、彼らの事業の中でも、特に近年業績拡大に寄与しているのが、ホームセキュリティーの分野だと言われています。

 

少し古い数字ですが、国内のホームセキュリティーの市場規模は年々拡大して、2013年では約892億円を記録しています。2017年には1,082億円規模まで成長し、1,000億円産業の仲間入りを果たすと予想されています(富士経済調査結果・2015年)。

 

空き巣などの侵入窃盗事件の発生件数は、2000年半ばをピークに徐々に減少傾向にあるものの、ホームセキュリティーの市場規模は拡大を続けています。この傾向は消費者の防犯意識の高まりが背景にあるため、今後も成長する市場だと考えられます。

 

アメリカでもホームセキュリティーの分野は注目を集めています。今回はドローンを使ったホームセキュリティーを開発したSunflower Labs社をご紹介します。

機動的に自宅を守るシステム

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出典:sunflower-labs.com

Sunflower Lab社が開発したホームセキュリティーシステムは、自宅の庭にセンサーを設置し、センサーが不審者を感知すると、ドローンがその場所へ飛んで行きカメラを回すものです。カメラに記録された映像はクラウド上へ移送され、映像を自動保存することが出来ます。

 

従来のホームセキュリティーでは、防犯カメラやセンサーは設置している場所のみで力を発揮することが出来ましたが、どうしても死角が生じてしまいます。従来のシステムにドローンを活用して機動性を持たせたのが、Sunflower社の新製品です。

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出典:sunflower-labs.com

Smart Lightと呼ばれるセンサー付きライトは杭状の形態をしており、それを庭の地面に打ち込みます。このSmart Lightは優れもので、太陽光から電力を取りこみ電力代も安くすみます。さらにデザインも良く、自宅の庭をライトアップする器具としても活用できます。

 

一方、Smart Cameraと呼ばれるカメラを搭載されたドローンは、センサーが反応するとその場所まで飛んで行き、周辺を撮影します。この撮影された映像は専用アプリで確認することが出来ます。

 

このアプリには大きな特徴があり、アプリ自身が徐々に学習する力を持っている点です。家族の自動車が家に入ってくる音や子供が庭で遊ぶ振動など、日常的に発生する音と不審な音振動を区別することが可能です。

 

これにより本当の危険が迫っている時のみ、家主はアプリの映像を確認することが出来、煩雑な確認作業から解放されます。

Evernote社創業メンバーが起業

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出典:radaris.com

この斬新的なアイデアを考え出したのは誰でしょうか?それは、世界中に人気のオンラインノートを展開するEvernote社の創業メンバーであったAlex Pachikov氏です。

 

コロラド大学を卒業したPachikov氏はEvernote社を仲間達と創業し、パートナーシップ開発担当副社長を務めていました。Evernote社がGoogle社出身のChris O’Neill氏をCEOに迎えた際、Pachikov氏は長年勤めていた同社を離れます。

 

Pachikov氏は自身が持っていたアイデアを実現させるために、航空エンジニアのChris Eheim氏を誘いSunflower Lab社の製品を開発します。家も庭も広いアメリカでは、どこから不審者が侵入してくるかわかりません。既存のホームセキュリティーでは、自宅を守りきれないとPachikov氏は感じます。そこで考え出したのが、ドローンを使う同社のシステムです。

Sunflower Labs社の今後

今年2016年に起業したばかりのSunflower Lab社でしたが、その斬新な製品アイデアが世間の注目を集めます。11月にはUS$210万(2.1億円)の資金調達に成功したことを発表しています。

 

Sunflower Lab社に投資したのはEvernote社の創業者で、現在はGeneral Catalyst社を率いるPhil Libin氏です。Libin氏は、ホームセキュリティー業界は消費者の期待にこたえる製品をなかなか供給出来ない業界であり、ユーザーが満足出来る製品を提供できれば、大きなチャンスがあるとコメントしています。

 

ドローンやAIを駆使したSunflower Lab社の製品は、まさに消費者のニーズにマッチしたものです。今後の飛躍に期待しましょう。