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「Startup Science」著者、田所雅之氏に聞く”クレイジーなアイデア”が市場に求められる理由

今回のインタビューは、『Startup Science』をお書きになった田所雅之氏へのインタビュー続編です。今回のテーマは「アイデアにクレイジーさが求められる理由」です。

(聞き手:アントレプレナーファクトリー代表 嶋内 秀之)

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既存プレイヤーに勝つには「破壊的イノベーション」が必要

-なぜクレイジーなアイデアが求められるのか?
昨今、外部環境の変化が激しく、どんな大企業でも環境変化に取り残されると”ゆで蛙”状態になってしまいます。

 

イノベーションには型があると思っていて、1つは持続的イノベーション、これは既存のお客さんに対して、既存のサービスをより充実させていくことです。ただ、実際には既存のお客さんというのは、そこまでの過剰な機能は求めていません。

 

それよりも2つ目のイノベーション、破壊的イノベーションを求めています。例えばAirbnbの場合、既存のホテルは持続的イノベーションを提供していましたが、ある時点で、Airbnbが提供できる効能が、既存のホテルに追いついてしまいました。

 

Airbnbは人の家の余っている部屋に泊まるというサービスですが、当時はFacebookの個人認証もなかったので、仮に強盗や殺人犯が泊まっても、個人の責任になってしまうので、「誰がそんなサービス使うか!」と多くの人が思ったでしょう。

 

それでも創業者のブライアンチェスキーは「これはニーズがある」と自分自身の経験から確信していました。Airbnbのサービスが出た頃は、まさにクレイジーなアイデアだったのです。

 

大企業が手を出せない領域を見つけ、プロダクトを磨け

大企業というのは、既存の市場に対して、より良いものを提供しようとしています。つまり、既存のリソースを活かした競争には強いわけです。一方ベンチャーやスタートアップにはリソースがないので、同じ土俵で戦っても勝ち目は低いでしょう。

 

そういった意味で、スタートアップが勝つには、大企業が足を踏み入れないであろう領域で課題を見つけること、その課題に対してどんどんプロダクトを磨きこんでいくことが重要です。

 

2007年にiPhoneが出ましたが、当時はブラックベリーが主流で、日本ではガラケーがほとんどでした。ブラックベリーの幹部や日本の携帯電話各社はiPhoneが出たとき、鼻で笑っていたんです。「iPhoneはお財布携帯の機能もないし、バッテリーも短い。しかしテンキーがない。こんなものは市場で絶対に流行らない」と思ったわけです。

 

しかし、ふたを開けてみると、3年後、iPhone3Sを販売した頃には、ブラックベリーやガラケーとシェアが逆転してしまいました。

 

つまり、圧倒的なUXを提供していたら、ある瞬間、これをキャズムを超えると言うんですが、アーリーアダプターから、アーリーマジョリティの期待に応えられるレベルまでくるのです。

 

クレイジーなアイデアも、最初はそう見えますが、5年も経つと「なんで自分はやらなかったのか」と、シェアを奪われたほうが思うような存在になりうるのです。

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