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Kiss FM KOBEの事業再生プロセスと社員の反応、SRCグループ・横山会長

SRCグループ・横山会長へのインタビューPart2です。

(0:00~)

Q. 事業の再生に、どのような過程で、どのくらいの時間がかかりましたか?

A. 一番大事なことは、なぜ、赤字になったのかをしっかり分析をして「悪い膿」を一旦切り離し、新たなにやり直すというスキームが必要になってきます。そのスキームに従って新しい会社を立ち上げ、新たに1つの事業としてやり直します。ただ、元々赤字体質な事業をフラットにしてもやはり赤字のままです。幸いにも社員の殆どが残ってくれましたし、一致団結してやることができましたので、2年目からはなんとか黒字化できました。

再生の過程で一番大事だったのは、大きく向かっていくところが2つあります。1つはリスナー、もう1つは広告を出してくれる企業です。この2つに向き合って仕事をしていかないといけませんが、ラジオ業界ではそういった当たり前のことが行われてこなかったというのが私の実感です。お金を出してくれるところならどこでもいいというスタンスで、中には一般的な広告基準からは外れるような広告が入っていました。そこで、まず本来のあるべき方向性に修正をかけました。ただ、それだけでは簡単に業績が上がるわけではありません。そこで第一に、ラジオの価値とは何だろうと思った時に3つのことを考えました。

1つ目は「ローカル」であること。特に、KissFMは県域ラジオ放送局なので、いかにローカルな情報を発信していくかが重要なのです。2つ目は「ライブ」であること。ラジオは生放送で、視聴者のリクエストに機械的にではなく、プロのDJが視聴者のメッセージを返していくことが大事だと思います。3つ目は「インタラクティブ(双方向性)」であること。「ローカルで生で双方向」がラジオの魅力です。私が就任した当初は制作費を削減していった結果、特定の地域向けというより、広域向けの番組を他社から安く買っていたのです。これだと、ローカルな情報が流れてこないわけです。そこで、まず、日中の番組の殆どを地域に特化した自社制作番組に変えました。そうすることで、リスナーさんからの反応が上がっていき、メッセージが劇的に増えていきました。大事なことは、「KissFMは変わったんだよ」ということを地域の皆さんに伝えることです。そこで、『KissPRESS』というフリーペーパーを発行し認知度の向上に努め、地域の皆さんや企業さんにアピールしていきました。

(8:48~)
Q. 事業再生時の社員の反応はどうでしたか?

A. 多分、反発等はあったと思います。「横山が来て何か言っているけれども、ラジオ業界のことは何も分かっていないじゃないか」という空気感はありました。しかしKissFMは一度、経営破綻してしまった会社です。今までやってきたことが正しいのであれば、破綻することはなかったはずです。これは誰も反論できる余地はなかったので、新しいことをやらないといけない状態だったのです。「メディアという仕事は、お金が儲かるか否かじゃないよね。たくさんの人に情報を発信して、それによっていい生活を送ってもらったり、企業の収益に直結してもらいたいという想いが根底にあるのではないの?」ということを耳にタコができるくらい社員に話しました。お金儲けは必要だけど、それ自体が目的ではなく、我々の存在が街の人に認められ喜んでもらうことが目的であると伝え続けました。それをわかってくれることにより動きが変わり、もちろん仕事はしんどくなりましたが、やりがいを持てる仕事に変えていくことができたのではないかと思っています。

(12:00~)
Q. 事業再生後の社員のモチベーションは変わりましたか?

A. モチベーションが上がったかどうかを測ることは難しいです。ただ、この再生を始めて3年半経ちましたが、私が言っていることに理解を示している社員たちを見ると、それなりにモチベ ーションを保ってくれているのかなと思います。ちょっと控えめに言っときます(笑)