テスラモーターズといえば、今、もっとも話題の電気自動車メーカーです。
テスラの電気自動車は今まで電気自動車の普及を妨げてきた一回の充電での走行距離の少なさを解決し、しかもその加速性能は時速100キロに達するまでわずか4.4秒とスポーツカーに匹敵します。

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テスラモーターズの電気自動車はエコで環境にやさしいだけの車ではなく、乗って楽しい車なのです。
今では多くのハリウッドスターやセレブがテスラの電気自動車を愛車としています。
しかし魅力的なのはテスラモーターズの販売している車だけではありません。
天才的な経営者として注目されているイーロン・マスクが率いている会社なのです。
ではイーロン・マスクとはどのような人物なのでしょうか?
その経歴をざっと見ていきたいと思います。

幼少時代のイーロン(その天才ゆえの早熟)

イーロン・マスクは1971年に南アフリカのプレトリアで生まれました。
驚いたことにまだ若干43歳なのです。
幼少の頃からコンピューターに親しみながら成長し、わずか10歳でプログラミングを習得し、12歳でゲームソフトを開発したというから驚きです。

起業家人生の始まり

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その後、24歳でスタンフォード大学院に進学しましたが、なんと2日で退学してしまいました。
そしてオンラインコンテンツ出版ソフト会社の「Zip2」を創業したのです。
思えばここからイーロンの起業家人生が始まります。
その後、「Zip2」をコンパック社へを3億ドルで売却し、28歳で金融サービスを行う「X.com」を創業しました。
そして「X.com」はConfinity社と合併し、2001年にオンライン決済で有名なあの「PayPal」になるのです。

電気自動車からと宇宙ロケットへ

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31歳のイーロンは「PayPal」を「eBay」に15億ドルで売却し、次に創業したのは宇宙輸送用ロケットの製造開発するための「スペースX」です。
2004年、イーロンが33歳の時、テスラモーターズに出資し、2007年には同社のCEOに就任しました。
そしてなんと54年ぶりに、新たな自動車メーカーとして米ナスダックに上場を果たしたのです。
その後、イーロンがCEOに就任してから、わずか10年で企業時価は3兆7,000億円となり、ルノーやアウディやズズキを抜き去り、今やゼネラルモーターズやフォードに迫る勢いです。
その成長ぶりには目を見張ります。
自動車業界で独自のブランドを築くというのは、非常に難しいといわれています。
トヨタもレクサスブランドを成功させるのに、大変な努力をしました。
しかしテスラモーターズは、今や電気自動車の代名詞となりました。
またテスラモーターズはトヨタやパナソニックといった日本企業とも親密な関係を築いています。
パナソニックは旧三洋電機の頃からテスラモーターズに電池供給をしています。
電気自動車での実用に耐えうる新たな電池を開発したのです。
イーロン・マスクと仕事を共にした人たちは、イーロンの確固たる信念とそのバイタリティに圧倒されるといいます。
イーロンは「電気自動車を売りたいのではなく、電気自動車という考え方を普及したい」と考えています。環境負荷も低い電気自動車の普及が地球を救う方法だと考えているのです。
またイーロンは自動運転技術にも強い関心を持っており、テスラの電気自動車に5年程度で搭載したいと意欲的に開発し、その普及にも熱意を持っています。
もしかしたらイーロンの熱意によって、私たちの生活にも自動運転技術がそのうちに自然と浸透しているかもしれません。
イーロンの目標は電気自動車メーカーを経営するだけではありません。
「持続可能な輸送手段」と「持続可能なエネルギー生成」という人類とって大きな課題に真正面から向き合おうとしているのです。
ここまで信念を持って地球規模の人類にとっての課題に取り組む起業家がいたでしょうか?
このスケールの大きなビジョンと、それを実現する実行力こそがイーロン・マスクが天才と呼ばれる由縁なのです。

イーロンの今後

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イーロンは現在、宇宙ロケット開発にも力を入れており、米航空宇宙局(NASA)と契約を結び、宇宙ロケットの再利用によるコストダウンを実現しようとしています。
こうして振り返るとイーロン・マスクの怒涛のような人生に驚愕します。
まさに「天才起業家」の名にふさわしい経歴と言えるでしょう。
イーロン・マスクはきっと歴史の一幕に名を刻む人物になることでしょう。

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