手話は聴覚障がい者のための対話手段であり、多くの方には馴染みのないものかもしれません。
その手話をもっと人々の身近なものにしようと、立ち上がった学生起業家がいます。
今回は、シュアールグループ代表、大木洵人氏について紹介します。

中学の時に触れた手話がきっかけ

"もともと手話には興味があったんです。というのも、中学2年のとき、たまたまNHKで手話を取り上げた番組を見て、手話って美しい言語だな、と思いました"
大木氏は、元々手話という言葉に興味を持ったのがきっかけで今の事業を始めようと思ったのです。
その後、友人から手話をやってみないかと言われて、サークルを作り、その延長で事業を始めるに至りました。

聴覚障がい者が利用しやすいテクノロジーを開発

"『耳が聞こえなくて手話も使えないということの不便さ』を、一般の方々がイメージしづらいというところにあると思っています。この現状を、テクノロジーで一つ一つ解決していきたいです"
手話のできるバックコーラスとして、紅白歌合戦に参加。その後、日本で初の手話によるエンターテインメント番組「手話PodChannel」をPod Castで無料配信するようになりました。
さらに、聴覚障がい者の方が、緊急の時などでも利用ができる『テルテルコンシェルジュ』というサービスを生み出しました。
他にも、聴覚障がいを持っている方が、そうでない方とコミュニケーションをとりやすくするようなサービスを展開しています。

平等でないけど、チャンスはできる限り与えたい

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最後に、大木氏が抱いている強い思いを紹介します。
"人間はもともと不平等。だからこそ、全ての人たちにチャンスは平等に与えられるべきだと思っています"
世の中はすべて平等というわけにはいきません。ですが、ハンデがあるからと言って、それを理由に簡単に機会を失うということは極力なくしたい。
そんな思いは多くの障がい者にとっての希望であり、機会が与えられない人たちをどのようにして救っていくのか、というその志を強く持って、現在も事業を続けています。

まだ、事業としては小さいけれど、これからの需要の期待もできる

"わたしたちのビジョンは、『Tech For the Deaf(技術を聴覚障がい者のために) 』"
チャンスは誰にでも与えられるべきものであり、ITによってチャンスが増えているようです。
世界にはこれらのサービスを必要としているユーザーが大勢います。
起業家にとっては、社会により良いものを作り出したいという、根本的な起業理由を思い出させてくれる話ではないでしょうか。
また、起業に関心のある人は、こういう「起業家としての役割」について考えるきっかけになるのではないかと思います。
ぜひ参考にしてください。
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