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Match Group・NASDAQ上場を果たした”異色の出会い系サイト”のこれまでとこれから

NASDAQに上場した出会い系サイト

2015年、あるWeb企業がNASDAQに上場しました。

これだけだとよくあるベンチャーのIPOのようですが、
このニュースのすごいところは、この企業の提供するサービスが「出会い系サイト」であることです。

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出典:jp.match.com

その企業の名は、Match Group

今回は、つい怪しい目で見がちなサービスから上場を果たした、この異色の企業を追ってみましょう。

Match Group、独創的45サービスを運営中

実はあなたもユーザーでは?

サービス
出典:mtch.com

日本でもカップルを中心に人気の”COUPLES“や、
ネット上で賛否両論あふれる”Tinder“など、
45ものマッチングサービスサイトを運営しています。

特にMatch.comはMatch Groupの主力サービスです。
日本にも2002年に進出しサービスを開始しています。

国内に100万人の会員数を保有し、
2004年には日本オフィスも開設しています。

 

さらに、アメリカならではのサイトも運営しています。

アフリカ系アメリカ人に絞った
“BlackPeopleMeet.com”や

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出典:www.blackpeoplemeet.com

巨体専門の”BB(Big&Beautiful)PeopleMeet.com”など

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出典:www.bbpeoplemeet.com

ターゲットカスタマーを明確にした戦略が成功につながっています。

 

現在では38言語に対応し、全世界で5900万人のアクティブユーザーを獲得しています。

 

次に、この会社の歴史について、振り返ってみます。

Match Group創業は1995年、マッチングサービスの老舗

Match GroupはMatch.comとして、
1995年にGary Kremen氏(写真上右)と、
Peng.T.Ong氏(写真下右)がサービスを始めました。

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出典:cyberdatingexpert.com

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出典:ahmad.baitalmal.com

創業時はまだオンラインマッチングサービスがビッグビジネスになる前の時期で、創業時は様々な困難がありました。

そのようなMatch Groupに転機が訪れたのは、1999年に総合メディア会社Inter Active Corp(IAC)に買収された時でした。

幅広い媒体を持つIAC社のコネクションを活用し、インターネットの普及の波にも乗り、Match Groupは幅広いユーザーを獲得します。

 

出会い系のサービス数を増やし、ユーザーを細分化したMatch Groupは、IAC社からスピンオフする形で、2015年にNASDAQに上場します。

時価総額は約US$29億ドル(約3200億円)にも上りました。

さらに、IPOによりMatch Groupは約US$4億(約440億円)の資金調達を行い、
同業サイトのPlenty of Fishを買収します。

うなぎのぼりで会社の規模を拡大させたMatch Group社は、正社員1,600人、パートタイマー3,300人の大企業にまで成長しました。

Match Groupを取り巻く競争激化

Match Group社はIPO後、初めてとなる決算を2016年2月に発表しました。

売上高は前年度比12%増のUS$2.68億(約300億円)でしたが、
純利益は前年同月比マイナス25%のUS$3,600万(約40億円)でした。

なんと、売上・純利益ともにアナリストの予想を下回るものでした。

 

また、同業他社でライバルのZoosk社は、業績が芳しくないためIPOを中止しています。

このようにマッチングサービス業界は非常に厳しい競争にさらされています。

最後に

「出会い系サイト」と聞くと、どうも怪しそうです。

しかし、アメリカでは健全な男女の出会いの場として、産業としての地位を得つつあります。

一方で、産業として確立されると、大手資本や異業種が参入して、競争が激化するのが世の常です。
その業種をリードしてきた老舗の会社も淘汰されるケースもあります。

Match GroupがNASDAQで株主との出会いに恵まれるのか。
はたまた、ユーザーとの幸せなお付き合いが続くのか。

要、注目です。