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絵に描いたようなアメリカン・ドリーム成功者!実直なビジネスマンであるNFLチームのオーナーとは?

30秒CMが6億円?スーパーボウルのお値段

アメリカ最大のスポーツイベントは、間違いなくアメリカンフットボール(NFL ) の頂上対決、スーパーボウルです。

24年連続で視聴率40%を超え、視聴者数が1億人以上のスポーツイベントは、世界を見渡してもあまりないと思います。

 

その中でゲームもさながらいつも話題に上るのが、テレビCMの放映料です。今年は、30秒のCMが500万米ドル(約6億円)にまで跳ね上がりました。

スポンサー各社ともスーパーボウルに合わせて新しい製品のCMを流したり、スペシャルバージョンを制作したりと、マーケティングでも力を入れています。

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出典:nfljapanblog.com

ビッグビジネスとなっているアメリカンフットボールのオーナー達は、億万長者揃い。その中でも、今回スーパーボウルに登場したカロライナ・パンサーズのオーナー、ジェリー・リチャードソン氏は、元プロアメリカンフットボールの選手という変わった経歴を持っています。

 

チームの価値がNFLの中で19位のパンサーズですら、15億6000万米ドル(約1900億円・米フォーブス調べ)といわれている中、いくら高額年俸を享受しているスター選手でも、選手としての稼ぎで球団を手に入れることは難しい状況です。 実際、元プロ選手で球団のオーナーになった人間は、過去にリチャードソン氏を含めて2人しかいません。

そこで今回は、彼がパンサーズを手に入れるまでの軌跡を追いたいと思います。

始まりはプロで稼いだ4,674米ドルの小切手

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出典:www.vintagecardprices.com

ノースカロライナ州で育ったリチャードソン氏は、Wofford大学に入学します。アメリカンフットボールの奨学金を得て大学生活を始めたリチャードソン氏は、ワイドレシーバーとして活躍し、現在も破られていない1試合241ヤード獲得のWofford大学記録を残しています。

 

そして、ボルティモア・コルツの13順目のドラフトで指名されたリチャードソン氏は、晴れてNFLプロ選手となります。

NFLでは輝かしい記録は残せませんでしたが、1959年、コルツはNFLチャンピオンシップ(スーパーボウルの前身)に出場し、リチャードソン氏はタッチダウンを記録します。その甲斐もあり、コルツはこの試合に勝利します。

 

しかしリチャードソン氏は、わずか2年でプロ生活に幕を閉じます。引退時に彼が手にしたのは、NFLチャンピオンシップ勝利のボーナス4,674米ドルの小切手でした。実はこの小切手が、30年以上もあとに誕生するカロライナ・パンサーズに繋がることになるのです。

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出典:ja3.goipadwallpapers.com

このボーナスを元手に、ビジネスパートナーと共同でハンバーショップ・ハーディーズのフランチャイズ店を出店します。その後、事業は拡大して複数のブランドで3000店を超すレストランをコントロールする巨大フード会社にまで成長します。

そして1993年、NFLが球団を拡大することを決めます。巨万の富を築いたリチャードソン氏は、カロライナ・パンサーズを創設し、NFL29番目のチームとして承認を受けます。それも自分の故郷・カロライナに本拠を構える球団です。

メディア嫌い・笑わない・ビジネスに厳しいリチャードソン氏

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出典:heavy.com

リチャードソン氏が笑顔を見せる機会は、非常に少ないといわれています。また、メディア嫌いで、パンサーズのオーナーとして、9年間もインタビューやプレスコンファレンスでコメントをしなかった期間がありました。そして何より、ビジネスに厳しいという評判です。

 

その例として、2009年にリチャードソン氏は、5時間にも及ぶ心臓手術を行いました。この前後、パンサーズの球団経営は、2人の息子が主に行っていました。

経営方針を巡って兄弟が対立をしていた姿を見て、復帰したリチャードソン氏は、2人を解雇します。そして自分の死後、球団は第三者に売却すると公言します。

 

その厳しさの一方で、選手や従業員からの評判は高いようで、ふらっと経営するレストランへ来てハンバーガーを調理したり、ゴミ捨てをしたりもするそうです。

またパンサーズの選手に気軽に声を掛け、相談に乗る姿も良く見かけられています。

最後に

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出典:www.sportingnews.com

今年のスーパーボウルでは、デンバー・ブロンコスに惜敗してしまったパンサーズですが、球団創設から20年余りで2回もスーパーボウルに出場している実績は大いに評価できます。

大都会にあり球団運営費も豊富にある球団と違い、片田舎のカロライナに本拠を構えるパンサーズで、この成績は立派なものでしょう。

 

一見取っ付きにくいイメージを抱かせるリチャードソン氏ですが、彼の歴史を見ると、実直にビジネスに取り組んでいるように思えます。その結果として、アメリカ人ならば誰もが憧れるNFL球団のオーナーの地位を得ることができたのではないかと思います。

世襲が批判される中、上手くビジネスを運営出来ない息子を解雇するのが当たり前の判断であったリチャードソン氏。今後の球団の行方にも注目が集まります。