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紙媒体苦戦を打破、New York TimesがVR マーケ会社 Fake Loveを買収

ネイティブ広告を強化する各媒体

ウェブマーケティングの効果が高まってきているのは周知の事実ですが、ユーザーの目が肥えてきた昨今、制作者は如何にユーザーの興味をひくかに苦心しています。

その1つのツールとしてネイティブ広告という言葉を耳にするようになりましたが、ネイティブ広告とは具体的に何かと言われると、曖昧な答えが返ってくる場合があります。

一般的にネイティブ広告とは、“記事と広告を自然に溶け込ませ、ユーザーにストレスを与えず情報を届ける広告”と定義されます。

具体的には6つのパターンがあると言われ、以下に分類されます
(1)インフィード・ユニット(In-Feed Units)
(2)ペイドサーチ・ユニット(Paid Search Units)
(3)レコメンデーション・ウィジェット(Recommendation Widgets)
(4)プロモーテッド・リスティング(Promoted Listings)
(5)ネイティブ要素を持つインアド(In-Ad with Native Element Units)
(6)カスタムアド(Custom)

(1) の代表例はFacebookなどのフィード広告、(2)はGoogleなどで検索すると出てくる広
告、(3)は、あなたにお勧めなどとウェブページの上下に出てくる広告等をさします。

これらの広告は日頃、ウェブユーザーには見慣れている広告だと思います。このような広告を見慣れたユーザーは、これらを見た瞬間に広告と認知してしまいます。

では本来のネイティブ広告の目的である“記事と広告を自然に溶け込ます”にするには、どうしたら良いでしょうか?ヴァーチャルリアリティー(VR)などを使い、ユーザーを引き込む広告を作成する手法が注目されています。

この技術を持つマーケティング会社に食指を伸ばしたのが、紙媒体が苦戦しているNew York Times紙です。New York Times紙が8月に買収を発表したFake Love社を紹介したいと思います。

創業者Josh Horowitz氏

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出典:www.linkedin.com

スタートはアニメーション制作

Fake Love社は、2010年にJosh Horowitz氏とLayne Braunstein氏によって起業されました。Fake Love社はVRやオーグメントリアリティー(AR)の技術を効果的に使い、広告を作成するマーケティング会社です。

Horowitz氏の経歴はユニークです。Hornet社という会社でアニメーターとしてキャリアをスタートしたHorowitz氏は、その後数社を経てMTVで職を得ます。MTVでもアニメーターとして働いたHorowitz氏でしたが、この時にミュージックビデオの制作に携わります。

Film Orange社に転職した後、ディレクターとして頭角を現します。ソニーレコードやユニバーサルの依頼を受けて制作したミュージックビデオが、世間から高い評価を受けます。

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出典:

www.mediapost.com

コカ・コーラのプロモーション広告で注目を集める

Horowitz氏はBraunstein氏と共に、満を持してFake Love社をニューヨークに設立します。Horowitz氏のアニメーションとVRを融合させた広告は、大手クライアントの目にも留ります。

2012年にGoogle社と組んで作成したコカ・コーラ社のプロモーション広告は、ニューヨーク、ブエノスアイレス、ケープタウンなど世界中で展開され、多くの賞を得ます。

ユーザーの目を釘付けにする映像広告は広告主から注目を集め、ナイキ、マイクロソフト、レクサス、サムソンなどの最先端企業から、エルメス、デズニー、ハイネケンなどの伝統的な企業まで顧客の幅を増やしていきます。

Fake Love社はスターウォーズのプレミア広告も手掛けていたので、日本のユーザーも知らず知らずにFake Love社の広告を目にする機会はあったのではないかと思います。

以前から注目されていたfake Love社が、遂に大手に買収されたニュースが2016年8月に報道されます。買収した企業は老舗新聞社のNew York Times紙でした。買収の詳細は非公開のようですが、New York Times紙は高額な対価を払ったと言われています。

今後ますますウェブマーケティングの質が求められることが予想されますが、New York Times紙は有望なコンテンツを持ったと言えるでしょう。