11月7日、東邦銀行は山田ビジネスコンサルティングと組成した「とうほう・次世代創業支援ファンド」で、再生可能エネルギー事業の株式会社エナジアに出資したと発表した。出資額は5,000万円。

 
【ライターの視点】
福島にある再生エネルギー事業のコンサルティング会社が資金調達を実施しました。
コンサルティング事業で出資を受けるのは珍しいと思ったのですが、自社でメガソーラー(大規模太陽光発電所)を持ち、売電事業をしていると聞けば納得しました。
恐らく今回の資金調達は、エネジアが再生エネルギーという成長性のある事業と、東北に拠点を持ち、「環境と目的に合ったエネルギー源を組み合わせた、熱電供給システム」を東北の企業に提案している社会性を兼ね備えていたため、東邦銀行に評価されたのだと思います。
今回出資したファンドは東邦銀行が9.9億円、山田ビジネスコンサルティングが0.1億円出して組成されたものです。東邦銀行は「地域密着型金融」に取り組み、ベンチャー企業向けの支援を行ってきました。
地方銀行がベンチャー投資に積極的になってくれると、その地域の経済活動が活発になります。経済が活発になればその地域で雇用が生まれ、新しい事業も生まれやすくなるでしょう。
その結果、地理的制約に囚われず、全国から起業しやすい環境が整備されるのだと思います。
まだ設立されて4ヶ月ですが、ぜひエナジアには東北の企業とともに、成長してほしいですね。今後の動向に注目しましょう。
【会社概要】
エナジアは、再生可能エネルギー等を使った発電・熱供給事業によって、電気や熱を供給・販売している。
福島県双葉郡川内村で出力2MWのメガソーラーを運営して、売電事業を行っている。
設立は2014年7月、本社は福島県郡山市にあり、代表取締役は白石昇央氏である。

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