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世界規模の起業家支援組織「エンデバー」が目指す起業家エコシステム

世界最大の起業家支援組織が日本上陸‼

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出典:free-illustrations.gatag.net

世界に散らばる30の活動拠点。

エンデバー・アントレプレナーとして認定されたのは1400人以上。

2015年、彼らは世界で60万人の雇用と81億6000ドルの収益を生み出しました。

 

上の文章は、世界最大規模の起業家支援組織エンデバー」に関する紹介です。

起業家支援団体の活動は、起業家、ベンチャー企業などに対する資金供給、また専門家によるメンタリングを通して、新たな事業の創出を支援することです。日本にも起業家支援財団、日本起業家協会などが存在します。

 

エンデバーは起業家支援団体の中でも最大クラスの規模をもつ団体です。

このエンデバーが、2017年3月、とうとう日本での活動を本格化すると発表しました。

 

今回は、エンデバーの活動と、彼らが目指す「起業家エコシステム」について考えていきます。

エンデバーはどのような組織なのか

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出典:endeavor.org

エンデバーは1997年にアメリカで発足しました。その後様々な地域へ拠点を増やし、各地の起業家を育成し、大きなネットワークを築いていきます。LinkedInの創業者、リード・ホフマン氏なども在籍しています。

 

エンデバーの活動の目的は、“世界中に大きな影響を与える起業ムーブメントを牽引する”ことです。そのために、多くの起業家を支援しています。

 

活動を3つに分類すると、「エンデバー・アントレプレナーの選出」「メンタリング」「資金調達支援」があります。

 

エンデバー・アントレプレナーとは、エンデバーが選出する優れたアイデアと実行力をもつ起業家のことです。選ばれた起業家は支援を受けながら、その地域の雇用創出、経済発展に貢献することが期待されます。

 

国内選考会、国際選考会を経て決定されるのですが、その合格率はなんと約2%です。エンデバー・アントレプレナーはまさに選ばれし起業家たちなのです。

日本からは、ラクスル、ユーザベース、WHILLが選出されています。

 

メンタリングでは、、世界各地の専門家3000人のメンターのサポートを受けることができます。

資金調達支援では、投資家ネットワークへのアクセスや、VC出身のメンターによるアドバイスなどが提供されます。

 

日本では、エンデバージャパンが2016年に発足、2017年3月から活動を本格化します。

初期のボードメンバーは、マネックスグループCEO松本氏、フォーブスジャパンCEO兼編集長の高野氏、C CHANNEL代表森川氏など、経験豊富な14人が務めます。

 

このような活動を通してエンデバーが創り出そうとしているのは世界規模の「起業家エコシステム」です。

起業家エコシステムとは何なのか

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出典:object-free.com

「起業して成功した人が、あとにつづく起業家たちにアドバイス、資金供給などを行うことで次なる起業家を育成する。そうして育った起業家がまた次の起業家を助け、育てる。それぞれの起業家が培ってきたネットワークも共有していく」

 

これが、起業家エコシステムの概要です。

エンデバーが目指すのは世界規模のエコシステムです。

 

エコシステムという言葉はもともと「生態系」を指す言葉ですが、経済・IT業界などでもよく使われます。

生態系とは、さまざまな生物とその周囲の環境を1つのシステムとして捉えたものです。

 

転じて、経済などで使われるエコシステムは、「生態系のように循環の中で効率を上げる」「企業や人が有機的に結び付き、共存共栄していく」という意味で用いられます。

 

起業家エコシステムは、起業家と彼らを支える様々な専門家、VCなどの相互的な結びつきにより、新しい起業家、イノベーションの創出を目指しているのです。

起業家エコシステムにおけるエネルギーは何なのか

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出典:hand-illustration.com

生態系においては、物質の循環などを媒介してエネルギーが流れています。

植物などの生産者、動物たち消費者、細菌などの分解者はこのエネルギーの流れの中で繋がっているのです。

 

では、起業家エコシステムにおける「エネルギー」とは何でしょうか?

最初に浮かぶのはお金かもしれません。それも1つの答えでしょう。

 

しかし、私は「アイデア」こそが起業家エコシステムにおけるエネルギーだと思います。

 

若い起業家のこれまでなかったアイデア、長い経験を積んだからこそのアイデア、専門家ならではのアイデア、その他さまざまなノウハウなどがエコシスエムの中を流れていくことで、アイデア同士が結合・融合し、新たなイノベーションを生み出すのです。

 

起業家支援と聞くと、新たな起業家を育成するといった意味合いが強く感じます。

しかし、エコシステムの中では後進育成に終始せずに、若者から着想を得た起業家、専門家によるイノベーションも生まれる可能性があるはずです。

 

アイデアの循環による共存共栄ができたとき、真の起業家エコシステムができるのではないでしょうか。

協力する起業家とイノベーション

イノベーション研究で知られるシュンペーターも「企業家のエコシステムの必要性」を示唆しています。

 

起業家はイノベーションを起こすにあたって既存社会からの抵抗を受けやすいが、起業家の出現が増加していくにつれて、社会がイノベーションに慣れ、起業家にとってのハードルが低くなっていきます。その結果として、ますます多くのイノベーションが生まれるのです。

エンデバーは、世界規模で起業家を支える仕組みを創り出しています。

 

起業家同士が協力し、イノベーションを起こし続ける限り、この世界は変化し続けるのです。

株式会社アントレプレナーファクトリー
インターン

Tomoaki Omi

立命館大学経営学部所属。様々なことに興味を持つが、割とすぐに飽きる。最近チームで結果を出すことの嬉しさを知った。

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