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サイバーエージェント・クラウドファンディング 『MAKUAKE』とは!坊垣佳奈取締役

【略歴】
1983年兵庫県姫路市生まれ。茨城県つくば市で高校までを過ごし、2006年同志社大学文学部心理学専攻卒。2006年株式会社サイバーエージェント入社と同時に株式会社サイバー・バズの立ち上げに参画。ブロガーネットワークなど広告商材の開発、営業マネージャーを経て2010年株式会社サイバー・バズ取締役に就任。ソーシャルゲーム市場の伸びをきっかけに2012年株式会社Cygamesに異動の後、株式会社Cydesignationの立ち上げに参画。2012年株式会社グレンジ取締役就任。2013年株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの立ち上げに参画、 取締役に就任。主に大型プロジェクトのコンサルと広報PRチームを兼務しながらクラウドファンディング市場の拡大、ビジネスとしての成立に挑んでいる。

(00:10~)
嶋内:
 最近、新規事業や新たに何かをスタートしていく上で資金調達の手段が増えています。その中でクラウドファンディングについて株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役、坊垣佳奈さんにお話を伺います。坊垣さん、よろしくお願いいたします。

坊垣氏:
 よろしくお願いします。

嶋内:
 「Makuake」のスライドや綺麗な色を様々なところで最近見かけます。クラウドファンディングとは何か、また、「Makuake」のサービスの特長についてお伺いします。よろしくお願いいたします。

坊垣氏:
 よろしくお願いします。

(00:54~)
坊垣氏:
 サイバーエージェント・クラウドファンディングでは、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を運営しております。「Makuake」は2013年8月7日にオープンし、100~150個程度のプロジェクトが走っています。クラウドファンディングという言葉を聞いたことはあるが、どんなものかご存じない方もたくさんいらっしゃると思うので、簡単に仕組みを説明いたします。
(01:37~)
 「Makuake」はオンラインで完結するサービスです。何か夢を叶えたい、例えば「イベントを行いたい」、「新しいものを作りたい」など、資金があれば実現できたのにという方はかなりいらっしゃると思います。
 このような方がプロジェクト実行者となり、クラウドファンディングサイト上で実施したいことをプロジェクトとして発表することから始まります。プロジェクトはサイト上で一般の方が見ることが可能です。プロジェクトに共感した一般の方が資金を提供し、サポーターとなります。出資額は500円、1,000円~100万円まで自由に設定することができます。
 サポーターの方には金銭ではなく、物や権利でリターンする仕組みです。この仕組みを購入型と呼びます。クラウドファンディングには3つのパターンがあります。

・寄付型(リターンなし)
・購入型
・投資型(金銭のリターンあり)

 弊社を含め、日本のクラウドファンディング市場は購入型で運営するケースが多く見られます。アメリカで流行っている「Kickstarter」も購入型のクラウドファンディングです。アメリカは日本より進んでおり、調達規模も大きく、日本はクラウドファンディング市場が伸びてきている状況です。

(04:15~)
嶋内:
 クラウドファンディングには投資型、寄付型、購入型、3つのパターンがあり、「Makuake」は購入型のサービスですね。アメリカで最も有名な「Kickstarter」も購入型のサービスですね。

坊垣氏:
 「Makuake」のサイトには様々なジャンルのプロジェクトが掲載されています。ジャンルを絞って運営するクラウドファンディングもありますが、「Makuake」はジャンルを問いません。
 例えば、パフォーマーのイベント(公演)を実施するために資金を集め、サポーターへ公演チケットをお返しするプロジェクトもあります。被災地支援など社会貢献型のプロジェクトでは、東北で余った衣類をシリアへ届けるために郵送費を集めるものもあります。草野球を盛り上げるため、草野球に特化したバッグを作るプロジェクトは600万円の資金が集まりました。サポーターにはバッグでお返しします。
 物でお返しするプロジェクトは資金を提供=物を購入するという感覚、つまりECサイトに近い感覚で使われるケースが多いと思います。

(06:14~)
坊垣氏:
 今年4月、男性専用のエステサロンを作るプロジェクトでは、3,000万円を超える調達ができ、日本で一番調達額の大きいプロジェクトとなりました。

嶋内:
 3000万円は大きいですね。

坊垣氏:
 なかなか個人では調達できる金額ではないと思います。クラウドファンディングを活用して開業資金を集め、開業後にサポータへサロンを利用していただき、初期の顧客獲得にもつながります。

嶋内:
 クラウドファンディングを通じてマーケティング活動を行ったり、初期のファンを作ったり、これらがニュースになるなど資金調達以外の効果もあるんですね。

(07:25~)
嶋内:
 「Makuake」の強みを教えてください。

坊垣氏:
 「Makuake」の強み、他社とのプラットフォームの違いは4つあります。

・サイバーエージェントグループ
 グループのノウハウを活かしたプロモーション活動を行い、集客支援を行う。
・amebaブログ
 3000万人超のユーザーがいるamebaブログから「Makuake」へ誘導
・ソーシャルメディアとの連携
 facebookやtwitterを活用し、より多くの方へリーチする。
・コミュニケーションのしやすさ

 プロジェクト実行者が使いやすい管理画面、一般の方がプロジェクトを検討し、支援しやすいサイト作り。クラウドファンディングを日常に根ざすことを作っていかなければならないため、シンプルで簡単にわかるサイト作りが重要なので、非常に工夫しているポイントです。

(09:45~)
嶋内:
 amebaを通じた集客、facebookやtwitterなどソーシャルメディアとの連携、クラウドファンディングの仕組みを知らなくともサイトを見ながら簡単に理解できるユーザビリティの高さ、これらにサイバーエージェントグループのノウハウが入っているんですね。サイトデザインの格好良さ、資金調達の話題性も大きな特長ですね。

嶋内:
 坊垣さん、ありがとうございました。クラウドファンディングに関して書籍を読んだことはありましたが、今日は短時間で理解することができました。

(10:53~)
嶋内:
 様々なプロジェクトがありますが、坊垣氏さんのこれまでの経験からクラウドファンディングに適したプロジェクト、適さないプロジェクトを教えてください。

坊垣氏:
 市場が拡大中であり、正解、不正解はないと思います。様々なプロジェクトにチャレンジしていただきたいです。これまでの経験則から、上手くいく傾向にあるもの、難しい傾向にあるものを説明できればと思います。
 プロダクト(もの作り)のために資金調達し、プロダクトでお返しすることが最も多いケースです。アメリカの「Kickstarter」もかなりの割合がプロダクトだと言われており、日本でもこの分野は手応えを感じています。支援=出資すると物をもらえるように、サポーターがわかりやすい仕組みであることがうまくいくケースだと思います。

嶋内:
 プロジェクトの内容がわかりやすく、リターンが明確であることが、アメリカでも日本でもうまくいくことが多いんですね。

坊垣氏:
 クラウドファンディングを通じて開業資金を調達するケースも増えてくるのではないかと思います。サポーターに来店してもらうことで開店後の集客につながるように、資金調達をしながら初期の顧客作りができることで活用が進むと考えています。

嶋内:
 リターンは物で行うイメージを持っていましたが、サービスを提供することで固定客の獲得につながり、インフルエンサーになるなどお金以上の効果、価値があるように感じました。

坊垣氏:
 資金調達のみ行いたいというケースもありますが、他の目的でもぜひ活用してほしいです。

(14:52~)
嶋内:
 一方で成功しにくいケースがあれば教えてください。

坊垣氏:
 リターン設計で魅力的なものを用意できないと成功しにくいです。購入型の場合、リターンを期待して資金を提供する方が多く、ほしいと思ってもらえるものを用意することが重要だと感じています。

嶋内:
 プロジェクトに意味、意義は感じるが、物としての価値を感じられるかどうかが成功のポイントですね。

坊垣氏:
 寄付型は共感で寄付をするケースが大半ですが、購入型はリターン設計が重要なポイントです。

嶋内:
 購入型のプロジェクトに寄付型の思いで資金を提供すると、ズレが生じますね。購入型であれば、リターンの魅力をうまく伝えることがポイントですね。

(16:39~)
嶋内:
 今後の貴社の方向性とクラウドファンディング業界の方向性を教えてください。

坊垣氏:
 最近は投資型の問い合わせをいただくことが増えてきました。弊社を含めてクラウドファンディング業界で投資型の取り組みが進んでいる会社は少なく、この市場は非常に期待されています。当面は購入型の市場が拡大すると予測しています。3000万円の調達が達成した後、プロジェクト掲載の問い合わせが3倍~5倍に伸びました。これは弊社に限らず、他社も同様だと思います。
 クラウドファンディングの認知が拡大し、プロジェクト件数が増え、結果として資金調達額が増加するという良い流れができつつあると思います。

嶋内:
 サービスの認知度が高まることでプロジェクト実行者、お金の出し手、双方が増え、マッチング件数が増えるということ。投資型にも新しい動きがあるかもしれないということですね。

(19:03~)
嶋内:
 最後に「Makuake」のサービス、クラウドファンディングに興味を持った視聴者の方へ一言お願いいたします。

坊垣氏:
 気軽にぜひ、活用してください。クラウドファンディングに興味をお持ちの方は気軽にご連絡ください。実施したいことをより実現できるように、リターン設計のフォローもいたします。クラウドファンディングは資金調達だけでなく、様々なメリットがあるのは先に申し上げたとおりです。これまで孤独なチャレンジだったものが資金調達を介して人々の共感を得て、共感のシェアでさらに広がることも期待できます。

嶋内:
 会社を作る、何か物を作る時に周囲へ言い出せず、孤独なチャレンジとなることもありますね。

坊垣氏:
 クラウドファンディングは人をうまく巻き込み、一緒にコミュニティを作り、共創できる仕組みが良いポイントだと思います。

嶋内:
 学生時代に起業したいと思いましたが、社会に出て知ったことは資金の借り入れに連帯保証と担保が必要だということでした。1000万円のお金を借りると、同額相当の担保が必要です。また、法人が払えない場合は個人が全額弁済しなければならず、企業の有限責任とは何だろうと思ったことがあります。
 それから20年が経ち、クラウドファンディングという仕組みが出てきました。事業や物に対してお金のリスクを負い、出資者がリターンを得る仕組みはとても良いと思います。
 これは面白い!と思われた視聴者の方は「Makuake」を覗いてみてください。どんなサービスがあるのかを知ったり、サービスの内容を深く知ることで事業のアイデアが湧いてくるのではないかと思います。
 坊垣さん、お忙しい中ありがとうございました。今後どんな面白いプロジェクトが出てくるか、3000万円の調達額を抜くプロジェクトは何かなど、楽しみにしております。
本日はお忙しいところありがとうございました。

坊垣氏:
ありがとうございました。