徹底したUX、UIと情報を集める仕組みづくり

徹底したUX、UIと情報を集める仕組みづくり


UI/UXで意識されたことはありますか?
結構意識しました。アプリを立ち上げた時にこれは何をするアプリかわかるように意識しました。
ネイリストに使って欲しかったので、長い爪でも操作しやすいようにアイコンを大きくしたり、「ネイルブック」のデザインを見ながら施術するので、画面が暗くならないようにしたり、アートの細かい部分を見られるように拡大しやすいように工夫しました。
サービス発案のディレクターの女性がネイルサロンによく行くので事情もよくわかりますし、そこから上がってきた仕様を実現できるエンジニアもいたので実現できました。
-サロンの情報を集める仕組みで工夫されたことを教えていただけますか?
なかなかサロンに登録してもらうのは難しいと思っていたので、ユーザーにお気に入りのネイルとサロンを登録してもらいました。そうするとネイルサロンのギャラリーができ、サロンのスタッフが見るようになります。
用意した仕組みとして「公式サロン」という仕組みがあります。公式サロンとして登録すると、サロンの情報を編集できるようになり、追加情報を載せられる仕組みを作りました。
ユーザーがお気に入りのサロンを登録し、それを見たサロンが公式サロンに登録するという仕組みを昨年(2014年)に作り、回るようになってきました。
-一般の方が書き込みたくなるのは自然発生的なのでしょうか?
一般の方が書き込みたくなるような誘導はずっとし続けていて、例えば、写真を投稿する時にこのネイルをどのサロンでしたか情報を入力する欄を設けてユーザーから自然と情報が集まるようにしました。

資金調達には信頼できる人を見つけ、アドバイスを聞きながら動く


-2015年2月に1億円規模の調達がありましたが、その目的について教えていただけますか?
独立してからいろんな仕組みづくりに注力してきました。だいぶ形ができたので、次はグロースしていくフェーズに移行したいと思っていました。
今まで少数精鋭でやっていましたが、いろいろな開発やプロモーションをやらなければいけないフェーズになったので、主に開発体制の強化と組織強化にリソースを投入したいという意図がありました。
-投資家との交渉など、ご自身の経験で後輩の起業家へ共有できることはありますか?
資金調達に関してはプロであるベンチャーキャピタルや金融関係の方が経験や知識量も多いですし、同じレベルに自分を持っていくのは難しいなと思いました。
基本は抑えないといけませんが、信頼できる人を見つけ、いろいろなアドバイスを聞きながら動いていくのがいいのではないかと思います。

メンバーが成長すると事業が成長する


-今後の事業と組織面での戦略を教えていただけますか?
事業面については、来年度(2015年度)はサロンに送客することを本格的にやっていこうと思っています。
今も自然発生的にできているのですが、より強化して仕組みを作ることがテーマになっています。
「メンバーが成長すると事業が成長する」と思っていて、メンバーが成長する組織作りをしたいと思っています。
自分で考えて動くという環境が大切なので、適切な権限移譲や一緒に働きたい人を連れてきてもらったり(全員が採用活動を行う)、自分で動いて自分で会社を作っていくような組織作りをしていきたいと思います。

失敗を繰り返し、経験すれば成功する確率が大きくなる


-起業tvをご覧の皆さんへメッセージをお願いします
私が起業したのは41歳の時だったのですが、もっと早くやるべきだったと思っています。
チャンスと巡り合うこともそうですが、起業を目指すのであれば早ければ早いほど良いです。
失敗を繰り返し、経験すれば成功する確率が大きくなるので、本当にやりたいと思ったらやるべきだと思います。
僕も大企業にいたのでわかりますが、大企業の新規事業は求められるボリュームが大きいので、いきなりそこに到達しようとするとガチガチのものになって進展しないと思います。
そうではなく、「小さく早く回す」ことを繰り返せば大きくなるので、ゴール設定を小さく切って目指すプランを立てる方が良いと思います。
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