組織として大事にしている価値観とは?

量の追求と長所進展

大きく2つあります。
1つは「量を追求する」こと。僕は社長なので、量を追求するというのは売上を追求することです。利益ではありません。
目の前の仕事で量を追求するというのは、できる仕事が1日1個だったのを1日10個に増やすこと。これも量の考え方です。営業であればお客さんの数を増やすこと。これも量です。
なので、あらゆる局面で量を追求することを優先しています。質の追求というのは2番目です。こういう価値観が1つです。
 
もう1つは「長所進展」。長所を伸ばすことは、裏を返せば、短所を切り捨てるということです。
自分がどれだけ努力してもできないことはあります。ところが他の人が、何の努力もしていないのにできている。
その場合、できる人に努力をさせるべきで、頑張ってもできないことは切り捨て、自分が大した努力もしないのにできることがあれば、それに対して努力の時間と経験値を積んでいく方が合理的です。
学生は不得意科目ばかりに時間をかけている。参考書とか塾にお金をかけますよね。得意なことは勉強しなくてもできるので、塾もいかないし勉強もあまりしない。教科書だけで満点が取れたりします。学生はそれでいいですが、社会人の場合、逆張りしなければいけないと思います。
時間が無限なら無駄ではありませんが、時間は有限なので。
努力しなくてもできることにさらなる努力と負荷をかけることで、信じられないようなスキルや知識がつく。これがおそらく社会人の特徴で、「長所を伸ばす」という意味です。

起業に興味がある方へ

私は「いずれ自分で会社をやりたい」という想いから、実際に起業した人の会社に入るという選択肢を取りました。結局、私が経験したことは別にどこの会社でもできることかもしれません。
もし、「将来起業したい」「自分が何をやるかわからないけど創業したい」という人は、「◯◯のビジネスで創業したい」という業種ではなく、「環境」でぜひ就職先は選んでほしいと思います。
何の仕事でもいいから、創業社長の近くでカバン持ちができるような「環境」を選ぶこと。それが起業の近道になるのではないかと思います。
 

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)

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