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IPOまでの道のり

IPOまでの道のり

京都発インナーウェアのネット通販、後継者は先代のイエスマンになってはいけない:白鳩・池上副社長

経歴

1968年京都府出身。1992年4月グンゼ株式会社入社、2000年 5月株式会社白鳩入社。2014年11月株式会社白鳩 取締役副社長WEB事業部長 兼 海外事業部長(現任)

お客様に「感動」を届けるインナーウェアのネット通販

-事業内容を教えていただけますか?

当社は下着メーカーからメンズ・レディース合わせて約1万点ほどの商品を仕入れており、インターネットを使ってお客様に販売するEコマース事業を行っています。当社の特徴として、商品の仕入、登録、撮影、物流(フルフィルメント機能)、サイトの運営、メルマガ等の情報発信、お客様のお問い合わせに対応するカスタマーセンターサービスも付随しています。

また、基幹システムのシステム開発も行っていて(ワンストップ・エコシステム)、本社(京都)で全て行っていることが当社の特徴です。我々はお客様に商品を届けるだけではなく、「感動」を届けようという企業理念を大事にしている会社です。

創業50周年の老舗で新たな事業の挑戦

-池上さんが家業に参画されたきっかけを教えていただけますか?

当社は今年で創業50周年です。IPOした企業の中でも古い方に入るかと思います。思い起こすと、大学を出て就職する際はバブルの最後であり、商社や損害保険などを受けて見事に全てダメでした。たまたま取引先であったグンゼに就職することになりました。

生まれた時から下着屋の2代目ということで育っており、ゆくゆくは継ぐのかなと思っていたので、インナーメイカーに就職することが決まった時、ある程度は覚悟していました。約8年間、東京で下着のセールスマンとして仕事に没頭しました。バブル最後の入社だったため、その後、新入社員は入らず8年間ずっと最若手の状態でした。

その後、家業に戻ってきたのが2000年です。その頃、下着の売上もあまり良くなく低迷がちでした。家業は当時からインターネット販売も行っていましたが、私は疑心暗鬼でした。店舗の売上だけでは覚束ないので、下着プラス他のこともしないとダメかなという気持ちで帰ってきました。第二就職のような形でした。

プライベートカンパニーからIPOへ、体制づくりの苦労

-2014年の4月に上場されましたが、その過程の中で課題や決断はあったのでしょうか?

IPOをしようと思ったきっかけは、約10年ほど前にジャフコ(ベンチャーキャピタル)から話をいただいたのが最初でした。当時、身内の中にはIPOの知識を持っているものがおらず、ただ「なんかいい話だ」と思ったのを記憶しています。その頃はEコマースの黎明期でもあり、売上も順調でした。社長も含め全員がプレイヤーでしたので、IPOを考える暇もなく、どういうものかとわかる術もありませんでした。

その中でIPOしようという話があり、監査法人や証券会社の話を聞くうち、これはすごく大変だと思いました。家族経営でプライベートカンパニーだったので、IPOをするということがいかに大変かということが当時はあまりわかっていませんでした。今からすればよくやろうとしたなと思います。

監査法人の指導でガバナンスや内部統制などを進めていきました。当時は規定や組織図もまったくないような状況でしたので一からのスタートでした。ガバナンスを含めた仕組みを整えていくことがとても有意義でした。一つ一つが新しいことで、なぜここまでしないといけないのかと思うことが多くありましたが、一つ一つ積み上げていきました。

その過程でスタッフに周知徹底することが大変でした。当時、売上が急激に伸びて販売に全員が集中せざるを得なかったこともあり、体制づくりに苦労しました。

-家族経営からIPOに向けて従業員全員を意識付けるのは非常に大変だったと思うのですが、一番の要因は何だったのでしょうか?

サラリーマン時代は一部上場企業に8年間勤めていたので、組織とはこういうものだと体感しました。この体験できたことが一つ。当時、地元の若手経営者の会に入っており、色々学ぶことがありました。中小企業といえども、経営者は従業員を始めとして関わるものを幸せにしないといけないということを教えていただきました。それを社内でどうしたらいいのかと考える時があったこと大きかったです。

当時は全員が売上に集中していたので、体制や組織を作るという点では孤独な時期が多かったです。経営者たるもの、目先のことではなく、この会社をどうしていくのかが大事で、それを達成するために、従業員や取引先の皆さんが幸せになってもらうような仕組みづくりを作ることが使命だと思い、没頭しました。徐々に従業員が必要だと思ってきてくれたことは嬉しかったですが、従業員が増えて共有することが辛く、大変でした。

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