武田氏が語る、起業をする前に考えるべきこととは?

事業拡大のきっかけ


最初の2年位はひたすら口コミを集めるのですが、ある程度情報がたまった段階で店舗検索機能を作り始めた2013年頃から伸び始めました
結局口コミを書いてくれるユーザーさんはそんなに多くなくて、その人たちが書いてくれた口コミをうまく活用させていただいて閲覧する人を増やしていくというフェーズにおいて凄く機能してきました。

「これがあると便利」だけでは後々困る


僕はアメリカに行ったことが大正解だと思っていて、「どの山を登るかで人生の半分が決まる」という孫さんの好きな言葉があるんですが、それが凄く重要だなと思っています。
結局やるからにはその領域で一番を目指すんですが、その領域が間違っていたらどんなに頑張って1番になっても、あまり世の中は変わらなかったり収益もあげられなかったりするのではないかと思います。
そこの重要性というのを、ECや広告代理店をやっていたときに強く実感したんですが、みんなそこを安易に選びすぎると感じています。
「これがあると便利」ということで起業するのもいいですが、それだけでいいのかなとは少し思います。
やはり、世の中これからどう変わっていくか、今の時代、どういう変化が起こっているのかという視点と、純粋にサービスとして便利という両方の視点が必要です。
ユーザー視点と世の中の動きの2つが初めてマッチして初めて大きなイノベーションが起こるのかなと思います。
ちょっと便利なものとか身近な負を解消するために起業をするのは、悪いことだとは思いませんが、大きくなった後に困ってしまいます。
スタートアップでも、事業領域の選定で失敗していて、もう戻れなくなっているケースが多いと思います。
もちろん好きで作ってたまたまその世の中を変えるような領域であればいいんですが、そうでないケースは多いと思うので、自分が好きで本当に価値を感じられると思うのと同じくらい、このサービスが普及したらどれだけ多くの人がハッピーになるんだろうというところをちゃんと考えた上で、冷静に見ないといけないのかなという気はします。

信念を持ってやり続けることが大事


僕自身は、起業をする前に海外にいる時も今も「Rettyが絶対に成功する」という信念を持ってやっているんですが、必ずそうなるなと思っている度合いは今と昔と変わっていないんです。
それはすごく重要なことで、周りから見るとサービスが伸びているから、資金調達を10億円したから成功すると見えるかもしれませんが、自分の中で創業の頃も今も気持ちの部分では本当に変わっていません。
社長やトップがそれを信じているというのは一番重要なのかなと思います。
それによって優秀な人が入ってきたり、運がよくなったり、奇跡が起きていきます。
本当に自分が信念を持ってやり続けられるかということ大事にしてほしいと思います。
 
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