前職のアイスタイル・吉松代表の言葉

前職のアイスタイル・吉松代表の言葉

色んな方々のお話が今でも私の糧になっていたり、事業の判断ポイントでも非常に重要なご意見をいただいたりしていますが、やはり一番心に残っているのは、前職のアイスタイルの吉松徹郎代表から独立するときにいただいた言葉でした。
「死ぬ気で頑張れ。経営者としてそれだけは忘れるな」という言葉をいただきました。
「何かあれば相談してこい」というお声がけもいただいたんですけれども、そこにはまだ甘えるつもりはなくて。
やはり最初にいただいた「死ぬ気で頑張れ」という言葉を、今でも辛いときには思い出します。
やはり経営者として大先輩ですので、いつか恩返しができるように、またご挨拶できればなと今は強く思っています。

創業時の印象深いエピソード

私は誰かと一緒に起業したわけでも、前もってサービスを考えて準備をしていたわけでもありませんので、もう本当に裸一貫で出たというか(笑)
そういう意味では、起業した段階で、ご支援いただけるような人たちの人脈をまずつくるというところが非常に苦労しました。
どこに行けば誰と出会えるかもよくわからなかったり、どういう方と知り合うことが我々の事業にとってプラスになるのかということも特に判断がなかったので、とりあえずインターネットで調べて電話をして会いに行ったり。最初は結構そこに時間を使ったりしていました。
 
あとは1人で立ち上げたということで、「サービスや企画を考えるときに1人で完結してしまう」ということに関しては非常に苦労しました。
いわゆるディスカッションできる仲間がいないということで、1人で解決したとしても本当にその結論が合っているかどうかがわからないので、これで大丈夫だということを信じてやるしかないと。
それをやりながら色んな方の意見を聞いてブラッシュアップしていく形になるので、そういう意味では、スピードや、最初につくり上げる際の意見という部分には、最初は非常に苦労しました。

クライアントの声を聞くことの重要性

サービスのブラッシュアップにおいては、外部的なものよりも、やはり顧客のところに行って生の声を聞くということに一番注力しました。
ヒアリングも兼ねてでしたが、経営者同士の中ではやはりマネタイズの部分にフォーカスされやすい部分がありますので、そのサービスの中身やクオリティをどうしていくか、いかにお客様に求められるものをつくるかということを考えると、やはりクライアントの元に行って、まずは聞くことです。
その中で、「実はこういうものが欲しい」「ああいうものが欲しい」ということが出てくると、それじゃあこういうことができるのかなという風にサービスを徐々に考えていきました。
 
クライアントの開拓としては、まずは前職でお付き合いのあるお客様にご挨拶をしに行きました。ですが、やはりコスメメーカー以外の開拓は非常に難しいと感じていますね。
そういったところは一から開拓していくことになりますので、自力で切り開いていかなければならないというところは感じています。

起業志望者に向けてのメッセージ

僕もまだ未熟者なので、色々難しい部分はあるんですけれども。
経営者としてサービスを考えることはもちろんですが、やはり大きな決断をしないといけない場面は多々出てきます。
そこでいくと、やはり今直面しているのは、経営する上でのお金の部分の勉強ですね。
会計や経理的な部分であったり、今後資金調達をしていくようなビジネスをされる方であれば資本政策といった、経営者として絶対に必要なところはやはり勉強しておいたほうが後々役立つのかなと思っています。
 
quatre・横町享之代表:国内の中小化粧品メーカーと外国人観光客を繋ぐプラットフォームとは【前編】はこちら

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:柏原陽太)

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