資金調達の目的はあらゆる企業とビジネスシナジーを与え合うこと

資金調達の目的はあらゆる企業とビジネスシナジーを与え合うこと


-大型の資金調達をされた背景や目的について教えていただけますか?
2014年12月に総額15億円の調達をしました。目的は資金調達と資本業務提携のシナジーです。現況のビジネスにシナジーをいかに生むかがとても大事なので、それを目的とした増資です。
増資に応じていただいた各事業会社といろいろなビジネスシナジーが考えられるので、小さい会社ですがシナジーを提供できるように取り組んでいます。
-今回、大型の調達をするために工夫されたことなどを教えていただけますか?
1つはトラックレコードでしっかりKPIを見せられるかということです。この数字が伸びれば売り上げも伸びることをきちんとデータで見せられるかだと思います。
経営者の夢だけで大きな金額を投資するのは怖いので、投資家の方へきちんとご説明しました。投資に応じていただく各社の強みや伸ばしたい事業に対して当社がどう貢献できるか、描くビジョンを実現するために人が集まっているのか、ということを説明しないと難しいと思います。

テクノロジーの力で世の中を変え、お金の問題を解決したい

-御社の今後の組織戦略や事業戦略について教えていただけますか?
1つは個人の課題解決です。個人向けサービスは現状把握(収入、支出、資産)が簡単に一元管理でき、「見える化」できるようになりました。これにより無駄遣いを減らせるようになりましたが、今後はユーザーの方の悩みを行動に変えていくようなサービスを提供したいと思っています。
中小企業向けのクラウドサービス(会計、請求、給与)は、一番使いやすくて一番良いサービスを提供し、日本ナンバー1になるのが目標です。
最近はiPadのレジやスマートフォン決済がどんどん普及しています。これらと連携することで自動化し、より本業に集中できる環境を提供します。テクノロジーの力で世の中を変え、お金の問題を解決したいというのが我々のビジョンです。

つらい時にも耐えられる、起業の動機が肝心


-起業志望者や、ベンチャーで働きたいと思っている方へメッセージをお願いいたします
起業したいと思う動機がすごく大事だと思います。つらい時は何でやっているのかを己に問うので、そこをきちんと自分の中で固めながらやるといいと思います。
これだけ世の中のスピードが速いと、いろいろなビジネスニーズが出てくるのでチャンスは沢山あると思います。世の中、起業しやすい環境です。政府のベンチャー支援、資金調達のしやすさなど、昔に比べると起業のチャンスがあるので、環境をぜひ活かすと良いと思います。
僕自身、大企業(ソニー)からマネックスというベンチャーに飛び込み、現在はベンチャー企業を経営しています。ベンチャーの面白さは自分がやりたいと思うことを領域なく何でもやれ、経験が積みやすく、自己成長のカーブがすごく上がると思います。
成長意欲のある方はベンチャーに向いてると思います。今後、退職まで1つの会社に何十年勤めることは難しい時代になると思います。れに対応するための唯一の方法は自分に力を付けることです。自分に力を付けるということは、経験を積むことだと思います。より良い経験を積める場所、目標となるモデルケースがいる職場などを選ぶと成長できると思います。
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