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起業の決断

起業の決断

まとメディア・矢野貴文代表が語る、経営する上で重要な考え方「ビジネスモデルの1/4は未知のパラメータ」【後編】

 

今回のインタビューは、株式会社まとメディアの代表取締役である矢野貴文さんに「学生時代の過ごし方」「起業の醍醐味」「影響を与えてくれた経営者との出会い」についてお話を伺いました。

 

まとメディア・矢野貴文代表:人工知能で広告出稿を最適化する事業を展開、彼らが考える「機械学習」とは【前編】はこちら

【経歴】

1990年 岡山県生まれ
2014年 京都大学工学部電気電子工学科卒業
2013年 株式会社セラーズ設立
2013年 起業家甲子園2013最優秀賞受賞
2015年 京都大学工学研究科電気工学専攻修士課程
2014年 株式会社まとメディア設立

(自己紹介)

「安く買って高く売る」という商売の原則に伴ったビジネスモデルが好きです。 小学生のときにゲームソフトの転売をしていたようですでに商売に興味があったみたいです。 不動産でも売り手と買い手を結ぶ仲介より直接物件を実際に買って転売した方が利幅が大きく取れます。 値段が不確定なものを機械学習により価格評価し、それを販売するようなモデルを実現しきたいと思います。

商売っ気のあった小学3年生

幼少期は多分、相当変わり者だったと思います。集団行動が苦手で、母の話によると、ずっと砂場で遊んでいたようです。割と小・中学校はおとなしい少年だった感じだと思います。

今から振り返ると、父は製鉄会社のサラリーマンですし、母は専業主婦なので、起業とは程遠い環境で過ごしていました。自営業の人も周りにはいませんでしたね。

好きなものはいろいろありました。例えば顕微鏡を買ってきてずっと虫を観察したりですとか、もともと電気工学の分野に進んだ理由でもありますが、電気回路を作ることは非常に好きでしたね。当時、数学は知らないので、算数で回路を設計していました。

 

商売っ気は昔からあった気がします。昔、特売チラシを見てゲームソフトをお年玉で沢山買っていたのですが、そのとき注目したのは、「ゲームソフトを特売価格で買って他のところに持って行くと、高く売れる」ということでした。

当時はインターネットもなく、モノの値段にスプレッドがあったと思うんですね。それで私は沢山売買したので、小学校6年生のときには2万円ぐらいの利益をあげていたと思います(笑)

合理的な意思決定をしていた大学生時代

私は非常に合理主義で、バイトも給料が高い順に並べ、上から順番に電話して決めていました。結果、2番目に給料が高いバイト先に決まり、2年間ぐらい勤めましたね。

算数の講師をしていましたが、大学3回生頃から、この仕事をしていてもあまり自分に残るものがないと思い、AR関連の会社でプログラマーとして働くことにしました。

実際に働いてみると、その会社はあまり儲かっていなくて、「うまくやればもっと儲かるのに」と感じました。それで、「自分でやってみよう」ということで、学生のうちに起業しました。

最初に開発したサービス「セラーズ」

ワインのラベルを認識し、そのワインのラベルに付加価値を与えていくサービスです。

ラベルの画像を撮影すると、その中から似たような写真をデータベースから参照し、画像をマッチングします。

その画像に紐付いた「産地」や「生産者」「ビンテージ」などの情報を引き出してあげるものですね。

まとメディア設立の経緯

インターネットの情報、特に情報サービスというのは「まとめ」に価値があると僕は思っています。

例えば、価格.comというのは、あれだけの量の価格情報を集めているから価値があるわけです。でも、価格コムに掲載されている情報は、第三者が無料で提供してくれるデータです。

私が着目したのは、「無料で入手できるデータをまとめることで何か価値を生み出せるのではないか」ということです。実際セラーズでやっていたのも、ECサイトのデータをクロールし、収集してまとめることを実現していたので、こういうビジネスモデルは他にもあると思っていました。

最初は情報のキュレーションアプリでした。このサービスをピボットして変えようとしたのが去年でした。去年いろいろ試していく中で、今のビジネスモデルにたどり着きました。

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