今回のインタビューは、EMET Creation株式会社、柳本 創氏に、「事業内容」と「成長戦略」についてお話を伺いました(聞き手:アントレプレナーファクトリー 永曽 光)。

未来のテレビ「ViMET」

我々は ViMETというサービスを提供していて、「未来のテレビを作りたい」という思いでやっています。これはネット上にある色々な動画プラットホームから、今一番話題になっているコンテンツを我々のアルゴリズムで集め、それをユーザーに最適な形で提供するというサービスです。
 
サービスとしては、二年と少し経っていて、インターフェースは10パターンぐらい変わっています。
 
コアである良質なコンテンツを集める仕組みと、それをデリバリーする仕組み、それら自体はソリューションとして残しつつ、ユーザーがどういったインターフェースを求めているのか考え、調整し続けてきました。今では動画ニュースアプリというカテゴリーで国内ナンバー1に立たせてもらっています。
 
最近では新聞やテレビだけではなく、スマホから情報収集することが増えています。その中で、スマホから、ニュースを動画で見るっていう体験があってしかるべきですし、私としても欲しかったサービスです。
 

オールドメディアは競合ではなく、業界を盛り上げる仲間

「ニュースアプリやテレビ、live の生配信のサービスなどを潰すんじゃないか」とか、「すべて敵や競合なんじゃないか」と捉えられることがありますが、私としては「そんなことはない」と思っています。
 
もちろん時間を奪い合うという点においては、それぞれ競合する部分があるのかもしれません。しかし、我々がゴールとして考えているのは「エンターテインメントの環境を作っていく」ことです。その点においては、それぞれの役割があって、共存できると思っています。
 
例えば、「サッカーの日本代表の試合を生で見たい」「その時間に見たい」という人もいるだろうし、試合結果だけでいいなら夜のニュースで確認すればいいですよね。
 
ニュースアプリにしても、文字だからこそキャッチアップできる情報がありますし、一方動画で届けられる情報量の多さも無視できません。つまり、それぞれの媒体に役割があると思っています。中でも、これまで情報を効率的にキャッチアップできるサービスがなかったので、我々がそういう存在になり、全ての入り口のポジションに立てればと思っています。
 
例えば生でオリンピックをやってることを知らなくても、その名シーンを後から知ることで、元のコンテンツに送客できたりできますよね。「テレビで今これ流行ってるんだ」ということをSNSで知り、テレビを見るという流れも、当然生まれてくるんじゃないかなと思っています。
 
我々の存在が、全てのプレイヤーにとってプラスになるように存在したいと思っています。
 

あらゆるコンテンツの入り口に立つ

あらゆるコンテンツの入り口になるためには、「ユーザーが無駄な時間をなるべく使わず、濃密でハッピーな時間を過ごすためにはどうすればいいのか」を考えないといけません。そうなるとアルゴリズムや良質なコンテンツの取り込み方が大事です。
 
我々のサービスを突きつめていくと、過去に流行ったコンテンツとの比較や「今後伸びるだろう」「ユーザーがきっと求めているだろう」という予測を立てることができます。ネットのサービスは能動的なものが多く、キャッチできる人にとっては良いけど、簡単に受け取れないも多いです。そういった人にも届けたい、ユーザーにとって気軽に、つけてるだけで情報収集できる仕組みが望ましいと思っています。
 
テレビのコンテンツや出版社、新聞社などのオールドメディアというか、マスメディアのコンテンツはとてもリッチで、これらのコンテンツを届ける仕組みを作りたいというのが根本の想いです。
 
今だとコンテンツよりもマーケティングのパワーが強い方がコンバージョンしてしまう、届いてしまうということが起こっています。もちろんこれはビジネスして正しいことなんですが、出版社や新聞社、テレビ局のコンテンツは、やはり我々のようなスタートアップが作っているコンテンツよりもリッチで、誰も見てないなんてことはありません。
 
みんなネット上で昨日のテレビの炎上ネタをツイートしてるわけです。それをたまたまテレビという物体では見ていないだけのことです。実際にtwitter とかで名シーンを見て、それを調べて元のコンテンツを見るという人が増えています。
 
我々の方向性としては、旧来のメディアとの提携をどんどん行って、我々がスマホファーストの入り口を担っていきます。そこから面白いコンテンツにデリバリーすることができれば、彼らの本当に面白いコンテンツがもっと活きてきますし、何も知らずに「テレビなんてつまんない」と思っていることや、「面白いコンテンツに出会えていない」という人が減らせるのではないでしょうか。
 
そうなると、クリエーターももっと自分のやりたいことをやっていけるようになるだろうし、そういった仕組みになってくれると我々としての存在意義があるのかなと思います。
 

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