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【起業家のためのCFOの選び方③】CFO候補との出会い方

今回のインタビューは、株式会社DLE、川島崇氏に、「起業家のためのCFOの選び方」、3本目は「CFO候補との出会い方」についてお話を伺いました。

1本目「CFOに求められるものと、起業家が採用時に見るべきポイント」を視聴する

2本目「CFOの5類型とタイプごとの強み」を視聴する

CFOを獲得するには?

 

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CFOの①から④のスキルについて理解しました。候補者タイプに5タイプあるのも分かりました。ではどうやったら出会えるのでしょうか。

①から④の業務が全てできる方には、どういう方がいるのかというと、残念ながら「いません」というのが、私の結論です。

 

では、なぜいないのか。この四つの領域を全てこなせる方というのは、ベンチャーCFOの経験者しかいません。しかしベンチャー経験者のCFOはそもそも少なく、さらにそういう方が転職する可能性も少ないです。

 

つまり、通常出会える可能性はとても低いため、結論としては「いません」ということになります。

 

とはいえ、獲得するための方法をお伝えするのが、今回の趣旨ですので、その辺りを掘り下げていきたいと思います。まずCFO候補を採用するにあたり、大きく二つのやり方があると思っています。ベンチャー経験者、①から④を全てこなせる人が欲しい、ということであれば、そちらを狙うのもよいのではないかと思います。

 

CFOを招き入れるのに時間に余裕がある場合、そして「この人と一緒に仕事をしたい」と具体的に思う人がいる場合、ヘッドハントという方法があります。ヘッドハントのメリットとしては、実績やネットワークが既にあるということで、即戦力になり、CEOの方も学ぶところが多分にあるところです。

 

いちいち指示を出さなくても、勝手に動いてくれて、勝手に企業価値を高めてくれる、そんな期待できるでしょう。一方、デメリットもあります。簡単にいうと、報酬が高い。既に高い報酬をもらっている方々ですので、そこは高い報酬を支払わないと難しいのではないかと思います。

 

もう一つは、報酬ではない魅力をいかに伝えるかが、重要になります。CFOをされている方は、金銭的な面では既に満足されている方も多いので、報酬だけで知名度のある既存の会社から、知名度のまだない会社に転職するのは難しいことです。

 

そのときに、起業家の皆さまがビジョンを語る、熱い思いを語る、素晴らしいビジネスモデルを語る、皆さま自身の人間力の素晴らしさを語ることが必要になってきます。このヘッドハントの最大の壁としては、先述した通り、そのような人がいない、ということになります。

 

もうひとつのCFOの取得方法としては、CFO候補者を採用し、育成するという方法もあります。メリットとしては、先ほどのCFO経験者に比べ報酬がそれほど高くならないこと。そして、最大のメリットは、そこそこ候補者の人数がいるというところです。

 

一方でデメリットは、ポテンシャル採用にならざるを得ないところです。何度も何度もマッチングして採用したものの合わない、ということが出てきますと、お金も時間も損失になります。さらに成果をあげるには時間が必要ですので、そこもデメリットになるかと思います。

 

じゃあ結局CFO候補の方々とどうやって出会えるのかというと、運、縁、タイミングになるのではないかと思います。運、縁、タイミングといってしまうと、実もふたもないのですが、これをいかに高めていくかによって、偶然を必然に変わっていく分けです。

 

その「運、縁、タイミング」の3つをどう高めていくのか、これからお話したいと思います。

 

やることは3つ。「自社分析」「自己分析」「情報発信」

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CFO候補と出会う可能性をあげる「運、縁、タイミング」の3つをどう高めていく大きく三つやらなければならないことがあります。自社分析、自己分析、情報発信の三つをやっていかなくてはなりません。

 

最初の自社分析ですが、皆さんの会社が、どういった業種、業態、ビジネスモデル、そして競争環境にあるのか、これらをちゃんと理解し、①から④の領域の中で、どこの領域が一番重要なのかを理解することです。

 

例えば、資金需要が旺盛なのか、旺盛ではないのか。CEOがそういった資金調達に関する知識、こだわりが強いのか、そうではないのか。ビジネスモデル、競争環境自体が容易に見通しやすい環境なのか、もしくはKPIがシンプルなのか、複雑なのか。そして従業員数、会社のロケーションがシンプルなのか、複雑なのか。

 

単体決算なのか、連結決算なのか、等々、まず自社が四つの中でどの領域に強みを持っている方が必要なのか、ということを理解する必要があります。

 

次に自己分析。これはまさに、起業家の皆さん、ご自身の分析をしていただく必要があります。ご自身がどこまでCFOに任せたいか。経営者の一員として丸投げしたい、戦略まで踏み込んでやってもらいたいと思っているのか。

 

戦略は自分で考えるので、実働部隊として自分の苦手な領域、特に管理系のところをうまく回してほしいと考えているのか、そもそもCFOが担う領域に関して、自分がどのぐらいの専門知識を持っているのか、ということも大きく影響してきます。

 

そして、ご自身が人を信頼できる性格なのかどうか、マネジメントが得意なのかどうか、この辺りも重要になってきます。

 

最後に情報発信。自社分析、自己分析をされて、そういった情報を適切に発信し続けることが重要です。私も、いろいろな方々から紹介してほしいといわれますが、一番困るのが、「CFO候補を探しているんだけど、いい人いない?」というものです。どういうタイプがいいのか分からないと、適切な方を見つけてくることができません。自分の好みのタイプが分かっていない人に紹介するのは、紹介側からするとちょっと怖いです。

 

では、どういった方々に紹介をお願いすればいいのかというと、三つあると思います。一つ目は、ベンチャーキャピタル・金融機関からの紹介、二つ目が転職エージェントからの紹介、三つ目が私を含めた現職CFOからの紹介です。

 

ベンチャーキャピタル・金融機関からの紹介ですが、メリットとしては、ある程度実績がある人を紹介していただける可能性があること。デメリットとしては、CFO経験者ではないというところです。

 

転職エージェントのメリットは、数が多いということ。玉石混交なところがあるので、きちんと見定めていかなくてはいけません。デメリットは、こちらもCFOの経験者ではないというところ、それから紹介するほうは、完全に他人を紹介してきて、高額の手数料が発生するというところです。

 

最後に、私を含めたCFOからの紹介ですが、メリットとしては、CFOの仕事をよく理解しているので、皆さまのお話もお伺いして、転職希望者の話もお伺いして、精度の高いマッチングができるというところです。そもそも知らない人は紹介しないので、その点も担保されると思います。デメリットは、そもそもCFO経験者が少ないというところになります。

 

CFOはCFOが育てることができる

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最後になりますが、採用した後の育成も含めたCFO候補をどうしていくかというところで、私が最近よく考えているのが、メンターをつけてあげるということです。メンターも現職のCFOが非常に適切かと思います。

 

現職のCFOのネットワークから、CFOの候補を紹介してもらうのも、もちろんメリットになりますが、IPOが近づいてくると、社外取締役や監査役の紹介も当然必要になってきます。そこでCFOのネットワークは有望な人材を持っていますので、そのような紹介も期待できます。

 

さらにCFO候補を育成していかなければなりませんが、CFO候補の方々が日々悩んでいることに関して、メンターとして相談にのってあげることができることは、非常にメリットになるかと思います。

 

実は私も、上場する前に、CFOのいろいろな方々に相談にのっていただき、大変助かりました。一方で、もっと上手にできたのではないか、という業務もいっぱいありますので、これからCFOとして頑張っていきたいCFO候補の方々にお話をさせていただければ、私としてもすごくうれしく思います。

 

そういう考えのもと、CFOのメンターをやらせていただいており、実際にCFOとして輩出させていただいてますので、もしご興味のある方がいらっしゃれば、ご遠慮なくご相談いただければと思います。

 

最後に

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本日は起業家の皆さんが、CFOを採用するにはどうすればいいか、というテーマでお話しました。IPOを目指しているから仕方なく、ではなく、積極的に採用することによって、皆さんの企業の価値がどんどん上がり、よりIPOの確度が高まるでしょう。

 

ぜひ今回の動画を参考にしていただければ、私としてもうれしい限りでございます。