チャットワークを生み出した組織とは?

どこよりも「チャットでの仕事の仕方」の先が見えている


-事業戦略について教えて頂けますか?
競合はどんどん出てきますし、シリコンバレーの企業はお金もあるし人も優秀なので、凄いスピードで追いかけて来ます。チャットワークは2004年からずっとやっている働き方を製品化しているものなので、ずっとやってきた経験があります。
「チャットでの仕事の仕方はこうあるべきだ」というものも持っています。LINEなどが流行っていることから、「ビジネスに使える」と思って出てくる競合が出てきても、「チャットでの仕事の仕方」に関して先は見えているので、問題ないと思います。

「将来やりたいことをこの会社で見つけなさい」と社員を後押し


-ユニークな取り組みを社内で行っていると伺っていますが、具体的にはどのようなことをされているのか教えて頂けますか?
例えば10連休が年に4回あるとか、出社時間が10時であるといったように、ありとあらゆる形で社員が働きやすい環境を作っています。あと、特徴的なのは「営業部がない」というところだと思います。全てオンラインでしか対応しないということをずっとやっています。
実際、辞められる方は少ないのですか?
会社としては「将来やりたいことをこの会社で見つけなさい」ということで、それを見つけた上で、会社が人生のキャリアに合っているなら居たらいいし、合っていないなら独立するなり転職するなりしたほうがいい、という方針でやっています。
クビにしないという方針がありますが、将来やりたいことに進んで行く人に関しては一切止めることなく応援するという感じです。

チャットワークは「一旦入れたらクビにしない」


-採用に関してはどのようなことを重視していらっしゃるんですか?
まずは会社のビジョンや理念に共感しているかというのを非常に重要視しています。「一旦入れたらクビにしない」というのもありますので採用は慎重にやっています。採用するときのプロセスにおいても、面接を何回行っても本当のことは分からないというのがありますので、2日間の体験入社をしてもらうという方法で採用を行っています。
それを経て、こちらから断ることもありますが向こうから「イメージと違う」と辞退することもあります。このようにお互い納得の上で採用しているので、入社後のミスマッチは非常に少ないです。

サンフランシスコのデザイン会社とロゴを変更


-昨年変わったチャットワークのロゴに対する想いなどはありますか?
青から赤への変更には大きな決断が必要でした。日本国内では青でも全然問題なかったのですが、世界で見るとビジネスツールは青が多いんです。それらと差別化するというのが目的でした。また、サンフランシスコではデザインが進んでいるので、そこの会社と一緒に考えて作りました。

世界を見て体験するには、向こうにどっぷり入り込むこと


-グローバルに事業を展開していきたいと思ってらっしゃる起業志望者の方に向けて、メッセージをお願いします。
グローバルに展開したいということであれば、やはり世界を見て体験しないとわからないと思います。ただの視察ではなく、向こうに入り込まないと、本当のことはわかりません。
私の場合も、アメリカの会社に2ヶ月間インターンをしに入って、アメリカの働き方や考え方を知ったり、大学に入ってどういう風に人を育てているのか、マネジメントしているのかを身をもって体験し、それを元にして世界に普及させていこうとしています。そういった形で、どっぷり入り込んでいくのがいいのかなと思います。
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