えふしん氏が考える、”CTOに向いている人”

自分で余裕を作れる人はCTOに向いている

創業CTOの人で技術リーダーを兼ねている人は当然いると思っています。”一番製品技術に詳しい人”というCTOの形もありますし、僕みたいに後から入ってきて、どうやって組織を最大化するかを考えるという形もあるので、このどっちかが楽しいと思える人が向いていると思います。
ただ、会社としての成長可能性において、CTOが一番忙しいという状態はよくないと思います。ある種、余裕がある状況を自分で作っていかないといけないので、特に創業CTOで一番技術のリーダーの人たちであれば、いかに後継者を育てられるか、そして権限を委譲しているかというのがすごく大事です。
当然僕みたいな後から入って来た人間も、自分に時間的や気持ち的な余裕を作って、今あるチームをどうしていかなければならないかを、半年後や、1年、2年後を見越して考えることが出来る人がCTOに向いていると思います。
特にスタートアップはどうしても、短期的にやらなければいけないことには追われてしまいます。そんな時でも、先のどこかに落とし穴があるかもしれないということを常に意識しながら、目の前のことを同時にやっていくのが大事かなと思います。

ベンチャーのCTOの魅力

ベンチャーのCTOは、スタッフ1人1人のことを見て考えられる立場だと思うので、1人1人がどうあるべきかや割り振りやチーム構成、危機の時にどうすればいいかを考えながら仕事をしていくと、技術解決においても早くできるんじゃないかと思います。
そういうことを考えながら仕事をするのが楽しいです。

CTOを目指す人へ

CTOはCEOから認められないとなれないという立場です。さらにチームのメンバーからも信頼されないとなれない立場だと思います。
もしどんなに技術力があってCEOから頼られてもチームが上手く回らないといけませんし、当然そういう人はCEOが不安になってしまって、CTOになるのは難しいと思います。
信頼されるようにふるまって生きていくというのが、大事な仕事だと思います。かといって、完璧な人間である必要はないかと思います。
会社が大きくなってくればいろんなサービスや色んな技術が出てくるので、「CTOだから全部知っている」という状態にはならないはずです。そういったときに一番大事なのは、スタッフのみんなから「専門性は持っていないけど、話せばこの問題解決に関して、適切なアドバイスしてくれるよね」と言ってもらえるかということです。
そういった信頼感があって、周りから助けてもらえるような立場になることが、CTOになる秘訣ではないかなと思います。

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