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ビジネススキル

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【書籍のポイントを解説!】『シリコンバレーのコンサルタントから学ぶ、成功するイノベーション』①-黒田豊氏

経歴

神戸市生まれ。早稲田大学理工学部電子通信学科卒業。米国スタンフォード大学エンジニアリング・マネージメント工学修士。
日本IBMおよびIBMアジア太平洋地域本部通信システムズ担当プロダクト・マネージャーを務めた後、SRIインターナショナル(旧スタンフォード研究所)米国本社に移り、同エンジニアリング・リサーチ・グループのアジア・プログラム・ディレクター、SRIコンサルティング情報産業部門プリンシパル・コンサルタントを歴任。現在、Cardinal Consulting Internationalマネージング・ディレクター。

Cardinal Consultingの概要

・情報通信電子分野に関するビジネス・コンサルティング及び技術コンサルティング

・日本人1名、スタンフォード大学出身者3名、カリフォルニア大学バークレー校出身者3名を含む

ここまでに至った道のり

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イノベーションとは?

イノベーション=技術革新だと思う方は多いと思いますが、技術革新だけではイノベーションは起こりません。

では、イノベーションというのはどういう意味かというと「物事に新しいやり方を採用し、ユーザーに価値を提供するもの」です。もう一つ注目されているのは、「技術以外でもイノベーションは起こる」ということです。

ビジネスの成功に必要なビジネス・イノベーション

研究開発から技術イノベーションを起こして新技術ができても、それがビジネスとして成功するためには何かが必要です。それを「ビジネス・イノベーション」と呼んでいます。

日本でイノベーションは、なぜ起こりにくいか

今日本でイノベーションは大事だと言われていますが、それと同時になかなか日本でイノベーションが起こらないとも言われています。

何が問題かというと、技術革新をしてもビジネス・イノベーションの仕組みづくりが今ひとつ上手く行っていないことが挙げられます。第2に、そこまで上手く行っても、なかなかグローバル展開しようとしないという点が大きいです。そうなると、海外よりも先行してやっていたものであっても、数年国内だけでやっていれば追いつかれてしまうので非常にもったいないです。結果的に外国で起こったものが標準になって、それが日本に押し寄せて来ることがあります。

もう一つは、新しいアイディアを潰す傾向が日本の会社、特に大企業にあります。

この3点が原因で、日本のイノベーションがもったいない状況になっています。

ビジネス・イノベーションで生き返ったSRI

イノベーションのメッカとも呼ばれるシリコンバレーですが、そんな中で私が長年勤めていたSRIについて見ると、ここは技術イノベーションでは優れていましたが、それをビジネスにするのが非常に下手でした。そのため、優秀な人々は多くいましたが、会社の業績は厳しいものがありました。

そうした中で新しく来た社長が、持っている技術をもとにベンチャーを立ち上げてスピンオフしようというプログラムを始めまして、十何年かけて50社以上をスピンオフし、成功してきました。その結果、SRIは技術だけではなくビジネス・イノベーションを含めたトップ集団になり、業績も良くなりました。

SRIビジネス・イノベーションの鍵を握るNABC分析

NABC分析(Needs,Approach,Benefit,Competition)は、色んな技術者が持って来たアイディアが市場に出て本当にビジネスになるかどうかをチェックする時に使う分析です。

イノベーションではユーザーに価値がないといけないため、ユーザーにNeeds(ニーズ)があるかということがまず大事です。Interestingなものだけを研究しているのではダメで、ユーザーにとってImportantなものをやらなければなりません。

また、ニーズはあっても価格に見合ったBenefit(ユーザー価値)があるかも重要です。

Approach(アプローチ)としては、物として出すのかサービスとして出すのか、あるいはどういうチャネルで出すのかなどの方法が正しいかどうかを確認します。

最後に、Needs,Approach,Benefitが全てあってもCompetition(競合)への対応は出来ているかということをNABC分析を使って考えます。

SRIからスピンアウトされた企業例:Siri

AppleのiPhoneやiPadに搭載されているSiriというパーソナルアシスタントをご存知だと思います。

現在、パーソナルアシスタントを使わない場合は、だいたいサーチエンジンを使って情報を収集すると思いますが、そのためサーチエンジンの会社はユーザーがサーチしている物の情報が全部分かります。

ところが、パーソナルアシスタントはその上を行き、その人がどういう好みか、何をしたいか等を分析して意思決定を手伝うというものです。

SiriはSRIが数年かけて開発してAppleのアプリとして出したものですが、そこから1ヶ月かそこらで突然Siriの社長に「Siriの話を聞きたい」とスティーブ・ジョブズから電話があったそうです。その翌日に会いに行くと、パーソナルアシスタントとしてはまだ未熟な物だったSiriが何を目指しているかや良さをとても良く理解していたそうです。

スティーブ・ジョブズは、自分自身で新しいものを開発することはそれほどなかったですけども、目利きが大変優れていた人だったと言えます。

 

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