今回は、みなさんが、お客さまから初めて仕事を依頼され、お客さまと仕事の契約を結ぶことになった場合に注意すべき、「業務委託契約」と「請負契約」の違いについて、わかりやすくポイントを解説します。

共通して確認すべき事項

request-a-quote

出典:http://www.specialmomentstravel.com/quote-request/

業務委託契約でも請負契約でも、まず確認しなければならないのは、以下の3つです。

①あなたがどんな業務を依頼されたのかという、「委託(受託)業務、請負業務の内容」

いつまでに業務を完了しなければならないのかという、「委託業務、請負業務の納期」

③総額いくらで業務を受託もしくは請け負ったのかという「委託業務、請負業務の金額」

言い換えれば、確認すべきは「どんな業務を」「いつまでに」「いくらで」受けるのか、ということです。

 

◯業務内容に関する注意点

例えば、業務の内容に関して業務の内容が不明確だったり、範囲が広すぎると、割に合わない想定外の仕事をお客さまから押し付けられてしまうかもしれません。

逆に、契約に定められた業務の内容が実際より狭すぎる場合は、得したと思うかもしれませんが、お客さまから記載されている以外の仕事を追加で頼まれる可能性があります。

その時に、「それは追加料金で」と言えば、お客さまに怒られてしまうかもしれません。

そのため、業務の内容ができる限り明確に、かつ過不足なく記載されているか確認することが重要です。

Calendar with Deadline Circled

出典:http://www.mpug.com/articles/trouble-deadlines/

◯業務の納期に関する注意点

業務の範囲に特に問題がない場合、契約書に記載されている納期を自分が守れるのかどうかを確認しなければなりません。

納期に余裕がない場合は、「検収・検品」という単語のある条項にも注意が必要です。検収や検品とは、いったんお客さまに商品を引き渡したり、サービスを提供後、お客さま側でそれが依頼内容や仕様にあっているかをチェックする手続きのことです。

一般的には、数日から1週間程度の検収・検品期間が設けられており、それを経て合格することで、晴れて納品となります。

つまり、お客さま側の検収・検品の期間も考慮した上で、最終納期をお客さまと調整したり、契約書で定めることが重要になります。

 

◯業務の金額に関する注意点

最後に、委託金額や請負金額でよく問題になるものとして「税金」「諸経費」「振込手数料」の3つが挙げられます。

これらの金額が消費税込み・税抜きの金額どちらなのかで、報酬も全く違ってきます。

また、交通費や通信費等の管理費・諸経費は含まれているのか、別途実費を請求可能なのかも確認する必要があります。

細かいところでは、振込手数料はどちらが支払うのかなど、定めていない契約もよく見受けられます。振込手数料は、一般的には支払側負担が多い印象ですが、業界慣行や契約書の定めによるので、注意してください。

ちなみに筆者も、勤務したとある上場企業で、振込手数料を控除して仕入れ先等に代金を支払っているのを知り、びっくりした記憶があります。

 

<PR>その税理士報酬適正ですか?何人でも税理士無料紹介「税理士ドットコム」

【よく読まれている記事】
関連キーワード
総利用者数300人突破!! 「起業の科学」著者田所雅之氏による、ここだけでしか見れないコンテンツ

『enfacスタートアップサイエンス』は、世界で5万回シェアされたスライド「StartupScience」制作者の田所雅之氏が、書籍300冊、経営者のブログ500本、自身のシリコンバレーでの起業経験と1000人以上の起業家を取材する中で体系化した知識を、動画ラーニングのenfacが、いつでもどこでも学びやすくまとめた動画学習コンテンツです。


2017年6月より1年間をかけて企画・撮影した105本。今後も、毎月2-3本新しいコンテンツをリリースし、学びを深めていくことをサポートします。
コンテンツを学習することで、「試行錯誤で時間を浪費する」「チーム内で噛み合わないコミュニケーションを続ける」などの無駄を省き、チームが本来の目的や使命に向かってより効果的に進むことができます。

これ以上は記事がありません

読み込むページがありません

おすすめの記事