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分類王・石黒謙吾氏に聞く「なぜ起業家には”分類脳”が必要なのか?」

今回は著述家・編集者であり「分類王」として有名な石黒 謙吾氏に、『起業家に分類脳が、なぜ必要なのか?』というテーマでお話を伺いました。

 

 

編集者人生から学んだ「ものを分けること」の重要性

-この本を書こうと思った背景を教えてください

 

この本を出したのは2年前です。そもそも僕が講談社にいて、32歳まで雑誌の編集者をしていました。32歳以降は自分で書籍の執筆や、プロデュース・編集を行ってきました。

 

僕は今56歳なので、編集者人生も30年以上経つわけですが、編集者は本当にものを分けないといけない仕事です。ものを分け、そこから抽出したものを決めるというプロセスがあります。

 

決める前に、分けなければいけない、分けるという行為をしないと、脳みそがうまく機能しないということが、自分の実体験からわかってきました。「意識して分類することで地アタマが良くなるから、本にまとめたい」と思ったのが4年前です。

 

-そもそも分類とは何か教えてください

 

そもそも人間は「能動的に分けること」を分類だと思っていますが、感情は人間にもともと備わっていて、喜怒哀楽などは勝手に分けられているものです。そもそも世の中に存在するあらゆるものは、もとから分けられているのです。

 

分ける作業は、こちらがあえて整理整頓するために行うわけで、実は存在している時点で分かれています。つまり、「分かれていることを把握する」ことが分類ということです。

 

「自分で能動的にやっている」、確認作業を一つ一つ把握していくことで、すべてのものに対して、クリアなものの見方ができます。世の中のものはすでに分類されていて、それをこちらが確認しに行く、言い換えれば、「クラウド上のサーバーにアクセスしに行く」という感覚です。

 

起業家に分類脳は必要なのか?

-起業家が分類脳を持つとどう良くなるのか、教えてください

 

まずは前者から。例えば部下や上司とのやり取りの中から色んな発想が生まれます。つまり、やり取りの中で、発想が凝り固まらなくなるのです。多くの人はこれができているようで、実はできていません。

 

まずアイデアがあり、やり取りする中で、感情的になったり、既存の発想を選んでしまうことがあります。そういうことを取り払った上で、感情は感情、発想は発想、実行は実行と切り分けて考えることができるようになり、人間関係が非常にスムーズに進みます。

 

もう一つは、決断が早くなります。決める前にきっちり線を引き、例えばAからZまで並べて、その中からピックアップする際など、多くの方がAからZまでを、なんとなく3つか4つ拾ってしまいます。

 

その中から「これをやろう」と決めてしまう方が多い気がします。分類脳なら、すぐにまず分岐の基準線を引き、自分が取るべきアクションはどこのラインからどちらなのかを選択することができます。

 

それから、後悔もしません。僕の場合でも、本のタイトルを決めるときは迷います。でも分類脳なら「理論的にこっちのほうが、こうだからいい」と考え、1つのタイトルに絞れます。そうすると、たとえ結果が良くなくても、「それは自分の決めたことなので、誰のせいでもない」と思えますし、次に繋がる反省点も出るので、学ぶものが多いです。

 

分類脳の鍛え方「何を見てもまず分ける」

-起業家や社長は判断することが多すぎて、なかなかうまく分類できていません。分類脳はどうすれば鍛えることができるか教えてください

 

多くの人が、学説とかキーワードなどに頼りたくなると思います。高尚なもの、難しいもの、システムが完成しているもの等に依存すれば、決断が早いと思いがちです。

 

しかし、結局その場だけを重ねていっても、なかなか自分の能力は上がりません。かわすスキルは上がっても、自分自身の根元的パワーは上がらない。つまり、エンジンを良くすればいいのに、タイヤとかハンドルにお金をかけてしまうようなもので、やるべきことと逆のことをしている方が多いのだと思います。

 

ではどうすれば、エンジンを良くすることができるのか。それは「何を見てもまず分ける」ことです。電車の中、定食屋、本屋の店先、デスク周りにある文房具。電車の中にいる女の子などでも、誰が可愛いとか考えるのも分類です。

 

例えばスマホの例で考えてみると、「スマホを出している会社って何社あったっけ?」「その中で、どういう系統で進化してきたんだっけ?」「日本だけじゃなく世界ではどうなっているんだっけ?」、こういうことを常に考えていると、そのジャンルを見渡す、つまり俯瞰することができます。

 

「何を見てもできる脳トレ」です。ぜひ実践してほしいと思います。

 

-ビジネスのフレームワークは、学者が分類をしてきた結果、使いやすい分類パターンがフレームワークになっています。それを使えば、すぐに答えは出やすいけれど、違う事象に対して、対応がうまくできないから、エンジンが強くならない。彼らがそういう分類にいたったベースの部分を、自分たちでしっかり作っていかないといけない、ということですか?

 

まさにその通りです。例えば僕のような草野球選手がプロ野球選手と一緒に野球の練習をしても、同じレベルでは全然練習になりません。難しい学説に飛びつくというのは、それと同じようなことです。もちろん学説を発表されている方々は、素晴らしい理論のもとで作っていると思いますが、「別の次元の人がその学説を理解し使いこなせるかどうかは全く未知数」ということです。

 

ビジネス的な理論も、必ず分けた結果で成立しているので、そこを見るだけでも十分だと思います。「どう分けられているのか」「この理論はどういうパターン分けで成立しているのか」と考えるのも、1つのブレイントレーニングです。

 

これは知識やノウハウを提供するための本ではない

-本のPRをお願いします

 

この本は一切難しい言葉は使っておらず、極端な話、小学生でも理解できます。誰の周りでも転がっている身近な事象を例にして説明していますので、間違いなく全ての内容を理解できます。

 

何が一番良いかというと、「こうなるためには何をすればいいか」を書いている点です。

「こうですよ」という理論を書いているだけではありません。

 

この本の中でダジャレの話が出てきますが、似た言葉、すごく簡単な言葉を探すことは小学生にもできることですね。「マツタケと松たか子が似ている」と考えたときに、「ローマ字にすると何パーセントぐらいがかぶっているのか」とか考えることは、誰でもいつでもできます。こういったブレイントレーニングについて、本では書いています。

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